桜前線 4【イナクロ】 (ページ11)

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144　イナズマTMキャラバンの登場ページ11

タイムマシンが目の前にある。夢の技術だ。感動しすぎて言葉が出ない。

「これがタイムマシン？」
「そうだよ！正確には時空間転移装置。ワームホールを通って、別の時間、別の場所に移動できるんだ」
「外観は君たち雷門中サッカー部のキャラバンを参考に私が作ったんだ」

背後にいた青いぬいぐるみが初めて喋った。未来ではぬいぐるみに色んな機能がついているんだなあ。

「ワンダバはアンドロイドだよ。人間型ロボットとも言うね」
「へえ。すごいね。ワンダバがこのタイムマシンの運転をするって本当？」
「その通り。このクラーク・ワンダバット様だからこそ、タイムマシンを自由自在に操れるのだ」
「はえー」

知的なクマロボットといえばドラえもんだけど、このクマは自信満々だ。

「このタイムマシンってどういう構造してるの？」
「タイムジャンプする時、キャラバンはこのように形態を変化させる」

窓越しに見えるワンダバが実際にタイムマシンを動かし、説明してくれている。

「う、うおおおお〜！！ヤバい、興奮してきた」
「俺も初めて見ました」
「えっ。未来の技術全然わかんないんだけど、普通の車とは違うの？」
「全く違う。なんせタイムマシンだからな」
「「すっご〜〜〜〜」」

フェイは区切りをつけ、私たちをキャラバンに乗せた。

「アーティファクトは見つかったことだし、そろそろ出発しようか」
「そうだな。それがいいだろう」