（6）木枯らし荘内見 ページ7
目的の部屋は3階にあった。階段を4回登り、目的の部屋に到着する。
「この302号室はもともと屋根裏部屋だったものを改装して、今のお部屋にしたそうです。なので他の入居者の方のお部屋よりも2倍広い形となります」
「そうなんですか」
「東京で同じ広さの部屋を借りることを考えれば、この広さでこの家賃はかなり安い方だと思います」
資金は幾らでもこの手から出せるので家賃に執着はないのだが、問題は暮らしやすさだ。他の部屋同様に窓は一つ、稲妻町を一望できる3階からの良い眺めが特徴的だ。
「冷暖房完備で、フローリングの床や角部屋があります。基本的には3食のお食事は1階で摂って頂く形となりますが任意です。また、お風呂やトイレは共同です」
「はい」
「管理人の方によると、住人の方々は皆親交が深く、サッカーチームを作っているそうで、よく1階の憩いの場でお話をされているそうです」
「そうなんですね」
そのサッカーチームとは、秋空チャレンジャーズを指しているのだろう。ちょうどこれから雷門の練習試合の相手となる。もしかしたら私のその一員として参加することになるのかもしれない。
「説明は以上となりますが、ご質問はありますか」
「特にはないです。この部屋を気に入ったので早速入居したいのですが、いいでしょうか」
「承りました。では手続きの方を進めさせて頂きます」
「お願いします」
部屋を出て階段をスタッフと共に降り、1階の玄関から出ようとすると背後からTシャツ姿の天馬が出てきた。私は笑顔で手を振る。彼は驚いた顔をしていた。
「えっ、A！？」
「これから天馬とひとつ屋根の下だから、よろしく」
靴を履き、扉を開ける。さっきまではいなかったサスケが小屋にいたので、軽く撫でてからスタッフに同行した。
ホテル暮らしもこれで終わりか。そう思うと、感慨深いものがあった。
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充滞(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年9月7日 21時) (
レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません。頑張って下さいね！応援しますね！ (2021年9月7日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - 星猫さん» お誘いありがとうございます。今回は遠慮させて頂きます。ご期待に添えず申し訳ありません。 (2021年9月7日 20時) (レス) id: ff878d9789 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 無理だったら、ごめんなさい。応援しますので頑張って下さいね！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2021年9月7日 19時
