（41）VS 秋空チャレンジャーズ ページ42
翌日の放課後。明日の土曜日は本来部活は午前に雷門中グラウンドで行う予定であったが、円堂は「河川敷で秋空チャレンジャーズというチームと対戦をしてほしい」とサッカー部員に告げた。木枯らし荘の住人で作ったチーム・秋空チャレンジャーズは久々の試合を他の地域のチームとやる予定だったが、ドタキャンされたという。
今回から私は本格的に選手として参加することとなり、倉間と並んでいた。今日は剣城の姿はなく、おそらく兄の見舞いに行っているのだと思われる。倉間は私に声をかけた。
「久々の練習試合だ。お互いに連携していこうぜ」
「はい。それなら、シュートチェインとかやってみたいです」
「おっ。それいいな！やったことはあるか？」
「ないです。教えてください」
私にはシュートチェインの経験がない。だから、他の選手が打ったシュートに加速をつけるためにボールに触れるタイミングがよく掴めていなかった。豪速球で進むボールに近くのすら怖いと感じる時もある。しかし、私はアニメやゲームでしていたようなシュートチェインに憧れを抱いていた。
「わかった。一回やってみるか。ゴールに近づいたら俺に対して軽くノーマルシュートを打ってくれ。だけど、全力でやるなよ」
「はい」
FW陣は安定した関係を築いていた。DF陣も特に問題が起きている様子はない。相手チームは社会人ばかりで、その中には木暮の姿があった。彼は10年前とは別人のように落ち着いた振る舞いで皆に指示を出している。木暮の成長を感じる。そして、前半が始まるホイッスルが鳴った。その時、音無が大声を上げた。
「きゃああっ！」
「どうした音無！」
音無の突然の悲鳴で始まったばかりの試合が一旦止まる。公式試合であれば中断は考えられないが、これは練習試合だ。音無は彼女の肩に留まる何かの生物に怯えているようだった。近くにいた円堂がすぐに彼女に駆け寄る。
「いやっ、なに、なにこれぇっ！」
「うっしっし。ただの蛙じゃん。気づくのおっそ」
「もう！やっぱり木暮君の仕業だったのね！」
「大きな蛙だな。ん？これ、偽物じゃないか」
円堂はヒョイと音無から蛙の玩具を掴みあげ、私たち雷門イレブンはその様子を傍観し唖然とした。鬼道は木暮に軽く注意をした後、難しい顔をしながら試合再開を宣言した。そして何もなかったかのように私たちは再度ボールを追いかけ始める。
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充滞(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年9月7日 21時) (
レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません。頑張って下さいね！応援しますね！ (2021年9月7日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - 星猫さん» お誘いありがとうございます。今回は遠慮させて頂きます。ご期待に添えず申し訳ありません。 (2021年9月7日 20時) (レス) id: ff878d9789 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 無理だったら、ごめんなさい。応援しますので頑張って下さいね！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2021年9月7日 19時
