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「…えっ？」
信助は敵側からパスを受け取り、状況を飲み込めないように動揺していた。私はその場から全力で駆け、ボールを奪う。そのまま無人のゴールに向かって軽くキックし、ボールはコロコロとネットに向かった。
マネージャーの葵がホイッスルを鳴らし、攻撃側の勝利が確定した。ベンチに戻ると、「なんだ今のプレー」と車田に驚かれた。「昔やったサッカーゲームでよくこういうプレーしていたんです。それを思い出して」と私は返答した。イナGOのゲームで試合をする時、そのままボールを保持していたら多くの相手選手に囲まれ面倒なので、先に相手DF選手にボールをパスし、全力で選手を走らせてボールを奪ってそのままシュートさせるという荒技をよく操作したものだ。イナGOをプレーした者なら誰しも一度はそういった操作をした経験があるのではないだろうか。
二つのミニゲームを終え、次のゲームに移ろうとしていた。その時、ベンチにある人物が現れた。
「俺が雷門のコーチをすることになった」
緑色のゴーグルにドレッドヘアー。帝国総帥であった彼が一体雷門に何の用だと言いたげな部員たちは、彼の発言に対し仰天する。彼は鬼道有人だった。円堂のみならず、妹の音無も大層驚いた。彼は響木の頼みを受け、レジスタンスの一員として雷門の力となるためにここに来たようだ。鬼道は去年のベスト8にランクインした月山国光が雷門の初戦の相手だと告げ、部員はたちまちどよめく。
「雷門はこれから厳しい道を歩むことになるだろう。俺はお前たちの助けとなりたい」
鬼道は中学時代にイナズマジャパンの一員として世界大会優勝を収め、その後イタリアリーグでプロとして活動していた。後に母校の帝国学園の総帥として見事な采配をしている。彼の参入は非常に雷門にとって利がある。
円堂は精神的支柱。そして、皆の良いところを発見し、それを伸ばす力がある。それに対し、鬼道は厳しく指導し選手を一人前にする力をもつ。選手の基礎を整え、基盤を前提に応用を重ねる。それがあっての完全体である。
「鬼道！」
円堂は嬉しそうだった。私は彼の雷門への再来を見て、感慨深く思った。彼の雷門への愛がじんわりと伝わってくる。彼はこの雷門の卒業生であり、10年前は円堂や豪炎寺らと様々な日常を味わったことだろう。イナイレファンでもある私は、その光景を見て一人感動していた。
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充滞(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年9月7日 21時) (
レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません。頑張って下さいね！応援しますね！ (2021年9月7日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - 星猫さん» お誘いありがとうございます。今回は遠慮させて頂きます。ご期待に添えず申し訳ありません。 (2021年9月7日 20時) (レス) id: ff878d9789 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 無理だったら、ごめんなさい。応援しますので頑張って下さいね！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2021年9月7日 19時
