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私は周りの様子を眺めながら、ただ菓子を食べていた。近くにいた速水に「俺もそれ一つください」と言われたので手渡す。それを見た浜野が同じことを私に言い、その奥に倉間がいたので二人分を彼らに渡した。結果、菓子があった皿は僅か数個になってしまった。
「ちゅーか、Aって結構貴重な存在じゃない？もしかしたらホーリーロードで女子選手出るのAだけかもよ」
「それは俺も思った。前代未聞だよな」
「ようやくAの登場って感じ。これで俺たちもっと強くなれるよね」
「たしかに剣城君とAさんがいたら、頼り甲斐はありますよねえ…」
「そんなことないです。でも、みなさんの力になれるように、精一杯頑張ります！」
私は意気揚々としていた。そして、この雷門を誇りに思っていた。
ようやく私は本当の意味で雷門の一員になれる。たとえその資格が自分にないとしても、事実雷門の選手なのである。そして、倉間は机の上にあったボードを私に渡した。彼は頼み事をしたい様子であった。
「そうだA、剣城にこれ渡してきてくれ」
「これは何ですか？」
「神童がまとめた、この前の海王との試合の反省だ。フォーメーションごとにまとめてある。気になるんだったらお前も見ていいけど」
「わかりました」
私はそのボードを眺めた。前半と後半で一枚ずつ個人個人の動きの反省や改善点についてまとめられている。どうやらマネージャーの茜が撮ったビデオを確認して、皆の動きを調べたらしい。とても綺麗な字で読みやすい。
「うわーっ。すごいですね」
「ああ。だからかあいつ、若干寝不足らしい。ったく...なんでも一人でやろうとするところは変わらないな」
「いやあ、本当すごいです。ここまで詳しく...」
私は感心した。神童はキャプテンとしての才能がある上、彼なりの努力でサッカー部の反省と改善を同時に行なっている。彼の責任感の強さを感じたエピソードであった。テレビの前の曲がった長椅子に足を組んで座っている剣城のもとへ行き、彼に声をかけた。微動だにしない彼はどうも仮眠をとっていたようだが、声をかけられて静かに目蓋を上げた。
「何だ」
「これ、倉間先輩から。フォーメーションごとの海王戦の反省だって」
「...ああ」
彼はボードを受け取るが、私から視線を離さない。不思議に思っていると、彼は言った。
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充滞(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます！ (2021年9月7日 21時) (
レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - こちらこそすみません。頑張って下さいね！応援しますね！ (2021年9月7日 21時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - 星猫さん» お誘いありがとうございます。今回は遠慮させて頂きます。ご期待に添えず申し訳ありません。 (2021年9月7日 20時) (レス) id: ff878d9789 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 無理だったら、ごめんなさい。応援しますので頑張って下さいね！ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年9月7日 20時) (レス) id: f84c743866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2021年9月7日 19時
