77. 多重時間理論の説明 ページ41
アルノ博士が現れ、ミーティングルームの巨大なスクリーンを用いて多重時間理論の説明が行われた。私はこの理論に多大なる関心を抱いていたので前のめりで聞いた。
スクリーンに情報が映し出される。スライドではなく、動画のように滑らかに動いていた。流石未来の技術だ。説明に合わせて動いている。
「本来、歴史の流れとは本流の一本のみなのじゃ。じゃが、今回のように歴史を変えることによって直の新たな流れ・パラレルワールドができるんじゃ。また、時として、パラレルワールドは一つだけではなく複数できる場合もある」
世界線は一本の状態が普通。だが、それが分岐することがあり、それをパラレルワールドまたは平行世界と言う。そういうことだ。
「剣城のお兄さんの時みたいな感じですね」
「どういうことだ」
「詳しいことはいずれ話すよ」
近くで会話が発生した。しかし、それはすぐに止んだ。アルノ博士は会話が止んでから続きを話した。
「パラレルワールドにはもう一つ、大きな特性がある。変えられた歴史は一時的に複数のラインを見せていても、徐々に一つに戻ろうとする。本物となった流れ以外は消えてしまうのじゃ」
周りは話の難しさに混乱しているようだ。彼らは中学生なのだから無理もない。私だって知っている筈の理論なのに、混乱しそうになっている。それに、まだ理解できていない部分も多々ある。
「例えば、弾いたギターの弦のようなものじゃな。今回の場合、タイムジャンプして平行する別の時間の流れにいた天馬くんたちは時間介入の影響を受けていない。だから本当の1ヶ月前の試合の記憶をもっているのじゃ」
アルノ博士の説明の後は、皆、アーティファクトを探しに行ったり、タイムジャンプの準備をしていた。
＿＿＿＿＿
説明が終わり、少し自由な時間が訪れた。私はいついなくなるかわからないアルノ博士を無事引き留め、質問をした。
「すみません、一つ質問いいですか」
「んぉ？なんじゃ」
「タイムジャンプした神童さんや信助は、何故記憶が戻っているんですか」
「どういうことかの」
私は詳しく説明した。神童さんも質問に加わり、存在の矛盾について話した。当初神童さんはフェイに尋ねるつもりだったが、アルノ博士に聞くことにしたらしい。
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ルナストーン(プロフ) - …っ！？（何が言いたいか:最初から照れさせる気だったんですかぁっ！？） (2020年10月12日 0時) (
レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - ルナストーンさん» 読者の方を照れさせるつもりで書いたので良かったですー！ハハ (2020年10月12日 0時) (レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 充滞さん» ぁ…因みになんですが…消しても大丈夫です。僕は…。 (2020年10月11日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 充滞さん» （［甘い戯れ］の後のやつの最後に向けてなのです）こちらも見ていて何故だか恥ずかしくなります。 (2020年10月11日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - 夜月さん» 見てみたいですね〜。いえいえ (2020年10月11日 22時) (レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2020年10月10日 21時
