64. 浮上した可能性 ページ27
実力不足と、アーティファクト分析中による行動制限が背景にある中、皆は現時点で心当たりのあるものを挙げていくしかなかった。次々と相手の情報をチーム内で共有していく。
「化身アームドはしてなかったのに、なんであんなに強かったんだろう」
「うん、俺もそう思った。みんな化身出してなかったけど、全体的に能力が上がったような」
「オーラ？みたいなのは感じたかも」
「そういえば、ハーフタイムの時にマネージャーみたいな女の子が来てなかったか？」
神童さんの指摘に、その場の会話が止まる。皆「あぁ、そういえば」という顔をして頷いた。確かに来ていた。帽子を深く被った女の子が来ていた。選手と共にベンチの中に入り、そして暫くしてから選手はグラウンドに戻り、彼女は帰っていった。
「未来にもマネージャーとかいるんだね」
「うーん…」
そこで、私は不思議に思った。プロトコル・オメガは1.0から3.0まであるが、そのどれもがマネージャーなどいなかった。プロトコル・オメガの女子。うーん。ベータとか、オルカとか、ダーナとか。
「あっ。俺、ハーフタイムの時もグラウンドの上にいたんだけど」
通常、ハーフタイムの時には基本グラウンドには入れない。芝の整備やグラウンドの安全性の確認作業が入るからだ。だが、今回は公式な試合でない以上、天馬のようにグラウンドに入ることは自由であった。
天馬は記憶を思い出しながら話を続ける。
「なんかそのマネージャーみたいな子がアルファたちに向けて手を当ててたんだよね。儀式みたいな感じで、変だった」
私はそれを聞いて、直感的に連想した。
一定の距離で立つ選手に向けて両手を前に出し、儀式のように念を送る技。それは、
ゴーストミキシマックス。
これではないのか。もし、その少女がベータだとすれば可能性がある。
だが、何故彼女が現段階で現れるんだ。彼女の初登場は、剣城兄弟歴史改変後の日米親善試合だった筈。私たちが敗北せず、勝利していたらその先の展開で出会う人物だ。
「...A、なにか思い出した？」
フェイは私の様子の異変を瞬時に察知し、私にそう尋ねた。私はハッとして表情を硬めた。
これは、言っていいのか。
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ルナストーン(プロフ) - …っ！？（何が言いたいか:最初から照れさせる気だったんですかぁっ！？） (2020年10月12日 0時) (
レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - ルナストーンさん» 読者の方を照れさせるつもりで書いたので良かったですー！ハハ (2020年10月12日 0時) (レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 充滞さん» ぁ…因みになんですが…消しても大丈夫です。僕は…。 (2020年10月11日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
ルナストーン(プロフ) - 充滞さん» （［甘い戯れ］の後のやつの最後に向けてなのです）こちらも見ていて何故だか恥ずかしくなります。 (2020年10月11日 23時) (レス) id: f44ffe4945 (このIDを非表示/違反報告)
充滞(プロフ) - 夜月さん» 見てみたいですね〜。いえいえ (2020年10月11日 22時) (レス) id: 48c4c5694c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：充滞 | 作成日時：2020年10月10日 21時
