トリップ少女４【オリオンの刻印】

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「え、えと……

ヒロトは…そうだな。
いっぱいあってまとまらないんだけどね、
打開策を見つけるのが上手で 誰もできないことをさっとやり遂げるところと、負けず嫌いで努力家で…
すごく優しいところ。…かな？」


そう言うとヒロトは数秒真顔になった後、静かに後ろを向いた。耳が赤い。


「……そーかよ」


それがかわいいなと思って、密着した状態から離れようとするヒロトの頰をつねった。なぜそうしたのかは分からない。だけどちょっかいを出してみたかった。

「いてっ
何すんだッ」

「いや別にぃ？」

「灰崎もヒロトかわいいって思うでしょ______あれ、いない」


さっきまでそこにいたのになと思いながら私は立ち上がった。

「私が飽きたから執事ごっこはやめたー！」

「へいへい」



ヒロトは手をひらひらさせながら宿舎へ戻っていった。


「灰崎にも伝えなくちゃ…
あっでもまた会ったときにでいいか」


まってヒロトー！と大きな声で呼びながら私は後をついていった。

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