Episode 24 ページ24
私が二人に挟まれて限界突破しそうなことなどまるでわかってない二人は
さっきよりも私に近ずいてきている。
そして二人ともこっち向きで横になっている。
むり、死ぬ、死んでしまう。
死にそうになりながら真顔でそう思っていると
布団の中で誰かの手が私の手に触れた。
あまりの手の冷たさにビクッとした。
誰だこの死ぬほど冷たい手をしてるやつは。
『……？』
誰だ誰だと思いながらうっつんとマンちゃんの顔を見ると
マンちゃんは寝ているのか分からないが、
目を瞑っており、すぅすぅと呼吸音が聞こえた。
この人は寝てるのか寝てないのかよく分からない。
そして息があたってくすぐったい。
となるとうっつんだと思い、うっつんの方を見ようとすると
触れていただけの手がすすーとゆっくり上に昇って手を繋がれた。
握り方……その握り方やめて……
しかも恋人繋ぎ。
『……うっつん勘弁』
「ふふ、ごめんごめん。
ね、どう？怖くなくなった？」
そう言ううっつんの声には、色気が合った。
眠いのだろう。
恋人繋ぎになった手は普通に繋ぎ直されたが
手を繋ぐことには変わらないんだなと思った。
『怖くは無くなったけど』
羞恥心がすごい……とは、言えない。
「けど ？」
『ｽｩ……なんでもない』
「えー、なんでもないことはないやろ？」
『だからなんでもない』
私が全力で否定してるのにうっつんは
ニマニマしている。いまはその顔が腹立たしい。
そんなうっつんから目をそらすと、マンちゃんと目が合った。
もう一度言う、マンちゃんと目が合った。
「ふふ、なんでもないことは無いやろ？」
『……や、だからほんとに』
何回か瞬きして目を逸らした。
そして反対側にはうっつんがいるため、また目が合った。
またイラッとした。ここまでがテンプレだ。
手はまだ握られている。
アンタは赤子かなんかか。
「ねぇ、ノア？」
さっきよりも声が近く感じて
少しびっくりしながらも無愛想に答える。
『…なに』
「耳、赤いで？」
そう、右隣にいるマンちゃんが私の耳のそばで言った。
さらに顔があつくなった。
『〜〜ｯ』
会心の一撃と、言ってもいいぐらい私にダメージが入った。
両手で耳を塞ぎたかったが、握られていてできない。
『手ぇ離して』
「ん？嫌やけど」
『こんのｯ』
「んふふ、イジらしいなー、ホンマに」
「そういうとこかわええで」
『いいから早く寝て』
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くれいのあ(プロフ) - BANDさん» ありがとうございます！<(_ _)>〈 ｺﾞﾝ!〕 (2021年5月30日 7時) (
レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - あ、はい。神作ですねありがとうございます(((スライディング土下座))) (2021年5月30日 1時) (レス) id: cb43568772 (このIDを非表示/違反報告)
月琴(プロフ) - 漣＠えなみずつよいさん» わぁありがとうございますゥ！お母さんだよこんにちは(？) (2021年2月26日 22時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
漣＠えなみずつよい(プロフ) - 尊すぎてｵﾝｷﾞｬｱです()赤ちゃんに戻りましたこんにちは (2021年2月22日 17時) (レス) id: 4335f2c288 (このIDを非表示/違反報告)
月琴(プロフ) - 天さん» 出来るだけ早めに頑張っていきますはい。受験シーズン終わったら今より更新していく予定ですのでｯ(多分.......) (2021年1月17日 20時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月琴 | 作成日時：2020年11月23日 9時
