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Episode 18 ページ18

かわかしてもらっている時、これは二人も眠くなるわーと思いながら
眠気に耐えていると、急に耳フーされた。

一気に眠気がどっかいったけどやめて欲しい。
心臓に悪いから……変な声出たし。



頭皮マッサージもされてるから眠気が…。

ええわこれ、金取れるレベルで気持ちいい。



「かゆいとこはありませんか?お客様」



目を閉じて気持ちよさそうにしているのがわかったのか
くすくす笑って、おちゃらけたように言うマンちゃん。



『ないでーす』



至れり尽くせりだな、とホワホワしながら思っていると
2階からトントンと、階段を降りる音がした。


急に何かを思いついたように2階へ行ったうっつんが戻ったのだろう。

ひょこっとうっつんが廊下からリビングへ顔を出した。



「ねー?」



私とマンちゃん、二人してうっつんの方を向く。

彼の手は後ろに回され、何かを隠し持っているようだった。


何かに気づいたマンちゃんは
ギューと何故か押さえつけるように抱きしめてきた。

…この体制ヤダ。ドキがムネムネしてる。

マンちゃんの温もりに包まれt((
…私の死に場所はここなんだな。



「これみよーよ」



意識をきちんと保とうと頑張りつつ
彼が見せてきたのは……DVD。

私が最も苦手とするものだということが分かる表紙をしている。

表紙から内容を察することの出来るそれは、
私の顔が歪む理由になり得るものだった。

私の口からゲッという声がで、すぐ逃げねばと体を起こそうとすると

マンちゃんの手が腰に周り、抱きしめるような感じで
逃げることが出来なくなってしまった。


二人は苦々しい顔をしている私とは違い
腹立つほど健やかな笑みを浮かべていた。

こんの確信犯共がッ。




『離して欲しいなーなんて……』


「イヤだ♡」


『HAHAw可愛く言ってもダーメ』


「まさかとは思うけど……
まだ怖いだなんてことは無いやろ?」



うっつんにそう言われた瞬間、抵抗するのをやめた。

煽りはいっちょ前なんだよな……。



『……やんよ』


「ん?」


『やってやんよ』



私が死ぬほどの覚悟を持ってそう言うと、二人は笑っていた。

マンちゃんは腕の力を緩めたが、体制はこのままの状態だ。



「そうそう、そうでなくっちゃ」



耳元でマンちゃんの声がし
改めて距離の近さを感じて心ん中が荒れたが、何とか抑える。

うっつんはDVDを本体に入れて隣に座った。



「割と怖めのやつ選んだから、そこんとこ宜しくな」



……は?

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くれいのあ(プロフ) - BANDさん» ありがとうございます!<(_ _)>〈 ゴン!〕 (2021年5月30日 7時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - あ、はい。神作ですねありがとうございます(((スライディング土下座))) (2021年5月30日 1時) (レス) id: cb43568772 (このIDを非表示/違反報告)
月琴(プロフ) - 漣@えなみずつよいさん» わぁありがとうございますゥ!お母さんだよこんにちは(?) (2021年2月26日 22時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
漣@えなみずつよい(プロフ) - 尊すぎてオンギャアです()赤ちゃんに戻りましたこんにちは (2021年2月22日 17時) (レス) id: 4335f2c288 (このIDを非表示/違反報告)
月琴(プロフ) - 天さん» 出来るだけ早めに頑張っていきますはい。受験シーズン終わったら今より更新していく予定ですのでッ(多分.......) (2021年1月17日 20時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月琴 | 作成日時:2020年11月23日 9時

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