Episode 16 ページ16
私とマンちゃんはソファに座っている。
うっつんは、ドライヤーをする時に
不服だが、互いにどうしても身長差が生まれてドライヤーがしにくくなる為
床に座ってもらっている。
タオルでうっつんの髪をわしゃわしゃした後
ドライヤー片手にどんどん乾かしていく。
どさくさに紛ぎれて髪指に絡めたり弄ったりしてるけど、
これくらいは許して欲しい。
当の本人は目が今にも閉じそうである。
「んー、寝そう」
『寝ないでネ』
「えー……」
不服そうな声のトーンだけど
マンちゃんの二の舞になるのだけは絶対やだわ。
私の口角上がっちゃうから。プチパニックになる。
それ防止で。私のことをもうちょい考えてけれ。
「こうして誰かに髪乾かしてもらうの
なんか懐かしいわ」
「そもそも家に帰ることがあまり無かったというのも
あるんやろうけどね」
『……じゃ、私が久しぶりにやってあげたんだから
喜んでよ。お二人さん？』
私がそう言うと、二人は互いに笑っていた。
これからは三人だ。誰かが寂しくならないように。
というか私がさせない。
二人の片鱗を覗いてしまったような気がする。
そんなことはさておいて、私の肩に背を向けて寄りかかり
呑気にパフェ食べてるマンちゃんを妬ましげに見る。
『マンちゃん、パフェ美味しい？』
「美味しいで〜」
『……ちょっと頂戴』
私がそう言うと、ムクっと体を起こしてこっちを見た。
その目は何となくいつもより弧を描いており、口角も上がっていた。
え、なに……と思っていると
ええで、と言って笑った。
スプーンを差し出してきたため
手はうっつんの髪を乾かしたまま、顔だけそちらに向ける。
「はい、あーん」
甘いものにワクワクしながら、パクっと食べる。
口の中で甘いものが広がって行く感覚がする。
甘いものはドがつくほど好きではないが
そこそこ疲れた時には甘いものが1番だ。
もぐもぐ食べながらうっつんの髪を乾かすのに集中する。
「……無自覚なん？」
『何が』
私とマンちゃんのやり取りを見ていたうっつんがそう言ったが
何の話かがよく分からない…。
というか動かないで欲しい。
「そういう所可愛いと思うで」
またパフェを食べ始めたマンちゃんが
私の肩にさっきよりも体重を預けてきた。
『さっきから何の話……ｱ』
「今気付いたん？」
うっつんがいじるように言うのに対し、
マンちゃんは私の頬をつついてきた。
間接キッスｩｩｩｩ。
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くれいのあ(プロフ) - BANDさん» ありがとうございます！<(_ _)>〈 ｺﾞﾝ!〕 (2021年5月30日 7時) (
レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - あ、はい。神作ですねありがとうございます(((スライディング土下座))) (2021年5月30日 1時) (レス) id: cb43568772 (このIDを非表示/違反報告)
月琴(プロフ) - 漣＠えなみずつよいさん» わぁありがとうございますゥ！お母さんだよこんにちは(？) (2021年2月26日 22時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
漣＠えなみずつよい(プロフ) - 尊すぎてｵﾝｷﾞｬｱです()赤ちゃんに戻りましたこんにちは (2021年2月22日 17時) (レス) id: 4335f2c288 (このIDを非表示/違反報告)
月琴(プロフ) - 天さん» 出来るだけ早めに頑張っていきますはい。受験シーズン終わったら今より更新していく予定ですのでｯ(多分.......) (2021年1月17日 20時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月琴 | 作成日時：2020年11月23日 9時
