Episode 26 ページ26
鼻歌交じりに朝食を作っていると背中とお腹辺りに温もりを感じた。
所謂バックハグ状態。
びっくりしておたまを落としかけた。
昨日の出来事が頭をよぎったのは言うまでもない。
『ｳﾞｪ……』
「ﾝｯﾌﾌ、色気のねぇ声」
『じゃぁかしいー』
わぁおデジャブ。
義妹に色気求められてもなーと思いながら
もうすぐで出来る肉じゃがを菜箸でつつく。
「昨日はよく眠れた？」
『……お陰様で』
「残念。もう少しいい反応期待してたんやけど」
なんて言う彼の顔は残念そうにはとても見えない。
私が心身ともにものすごく慌てていたの分かってたんだろうな。
元はと言えば君らのせいなんだぞ？
『というか、椅子に座ってて？危ないから』(色んな意味で)
「んー？……ね、あーんして？」
話を聞かないスタイルね、嫌いじゃないよ。
ん？何、今なんて？
「味見や、味見。な、ええやろ？お願い」
そういううっつんの顔を振り返ってみると、
うっつんは、眉根を下げて上目遣いでこっちを見ていた。
おいやめろ、その悩ましい顔面でこっちを見るな。結婚だぞ。
なんて言うやましい考えは吹き飛ばし
できたであろう肉じゃがに視線を落とす。
『熱々だけど……』
「ふーふしてや」
しょうがないなと思いつつ、熱々のじゃがいもを小皿に乗せ、
1口サイズにし、フーフーしてうっつんの口元に持っていく。
……が、いつまでたっても口を開かない。
『食わないんデスカ？』
「やー、なんや手ぇプルプルしてんなーって思って」
『割とキツイんだよこれさ
そんなことはいいんだよ早く食べて。今にも落ちそう。
大自然がお母s』
私がグチグチ言っている間に
片目にかかっていた前髪を耳にかけてパクッと食べた。
いちいち行動に色気あって困るんだが。
あ、めっちゃあつそうにしてる。
『……美味しい？』
「おいひいー」
『それは良かったよ』
喜んでもらえて鼻高々だ。
実は家で使っている野菜などは
ひょんなことから出会い良き、今では相談相手となった
ひとらんさんから貰ったものだ。
そんなこともあって余計美味しくなっている。
「夫婦寸劇はもう終わった？」
急にかかった声に驚きながらも、声のする方を見ると髪の毛を緩くしばり
スマホ片手にソファに座っているマンちゃんがいた。
『…』
「あぁ、僕と一緒にここ来たで」
いつからそこにという目で見ていたことが
わかったうっつんは私にそう言った。
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くれいのあ(プロフ) - BANDさん» ありがとうございます！<(_ _)>〈 ｺﾞﾝ!〕 (2021年5月30日 7時) (
レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
BAND(プロフ) - あ、はい。神作ですねありがとうございます(((スライディング土下座))) (2021年5月30日 1時) (レス) id: cb43568772 (このIDを非表示/違反報告)
月琴(プロフ) - 漣＠えなみずつよいさん» わぁありがとうございますゥ！お母さんだよこんにちは(？) (2021年2月26日 22時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
漣＠えなみずつよい(プロフ) - 尊すぎてｵﾝｷﾞｬｱです()赤ちゃんに戻りましたこんにちは (2021年2月22日 17時) (レス) id: 4335f2c288 (このIDを非表示/違反報告)
月琴(プロフ) - 天さん» 出来るだけ早めに頑張っていきますはい。受験シーズン終わったら今より更新していく予定ですのでｯ(多分.......) (2021年1月17日 20時) (レス) id: c40cd9804d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月琴 | 作成日時：2020年11月23日 9時
