１５９：ゲームしてるだけでこんなに揶揄われるなんて ページ9
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「 オッパ、よく来るんですか？」
W『 高校の頃はよく近くのゲームセンター行ってたかなあ。大学入ってからは、あんま来てない。だから俺も久しぶり 』
「 …なんかオッパ、ゲーム上手そうですね 」
W『 お、意外と見る目あるじゃん 』
私を見て口角を上げたウォヌオッパを 意外とってどういうことですか と睨む。私の一言一言に彼が笑ってくれるのが、なんだかとても嬉しかった。
W『 これやってみれば？』
オッパがまず指差したのは、モグラ叩きのようなゲーム機だった。
「 …うわ、私こういうの苦手なんですけど… 」
W『 なにそれ、そう言われたら逆に見てみたくなるわ 』
渋っていると、オッパはゲーム機にお金を入れ ほら、準備して と私のバッグを攫っていった。仕方なく、ゲーム機の前に立ってハンマーを持つ。
ジャングルがコンセプトらしいそれは、穴から出てきたライオンを叩いたらポイントがもらえ、ゾウを叩いてしまえば逆にポイントをマイナスされるというルールらしかった。
W『 A、もう始まってるよ 』
「 えっ、うそ 」
オッパの言葉がなければ、全然気付かなかった。手前の方で頭を出したライオンを、慌てて叩く。……その流れで、隣で頭を覗かせていたゾウも叩いてしまった。…プラマイゼロじゃん……。
昔から、こういう瞬発力を要するゲームは苦手だった。それはこの歳になった今でも変わらないようで、私が気付いて叩いた時には、既にライオンもゾウも頭を仕舞っていた。
W『 A、ほんとに苦手なんだね(笑) 』
「 ……だからそう言ったじゃないですか…！………あっ、ちょっ 」
1人であわあわしている私を見て、オッパは楽しそうに肩を揺らしている。楽しんでもらうのは別に良いんだけど、あくまでこちらは必死にやっているんだ。
「 ちょっとオッパ…！動画撮らないでくださいよ…！」
無駄にすばしっこい動きを見せるライオンやらゾウやらと戦っていると、隣に立っていたオッパが気付けばiPhoneをこちらに向けていた。
W『 …ほら、俺は良いから集中して 』
iPhone越しにそう言われるけれど、そういう問題じゃない。こんな黒歴史にしかならない有様を、好きな人のフォルダに残されるなんて………想像しただけでも無理。
1分ほどして、ゲームは終了した。軽快な音楽と共に表示されたスコアを見て愕然としてしまう。このゲームをやったことのない私でもわかる。めちゃくちゃ低い。
W『 お疲れ 』
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アオコ(プロフ) - 千笑さん» コメントありがとうございます！もう文面から作品を楽しんで頂けたのかなっていうのが伝わってきてそれだけで私は幸せです…！私も10時10分に返信すれば良かったって今後悔してます笑（TMI！！） (2021年8月28日 21時) (
レス) id: 5d8cfe873d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 全く関係ないんですが、今書いてる時間が10時10分で運命感じてます笑笑 (2021年8月27日 10時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 前作も合わせて、とても素敵な物語でした!私はずっとウォヌ派でした（笑）。前作のホシさん存在と、星に願う。と言うタイトルをかけたのかなあって思ってましたが、予想は外れてました（笑笑）。楽しかったです!ありがとうございます！ (2021年8月27日 10時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオコ | 作成日時：2021年1月24日 20時
