１８１：星に願う ページ31
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オッパ… と必死に絞り出した声は、やはり震えていた。
「 ……私、オッパに言ってなかったことがあるんですけど… 」
W『 うん、なに？』
「 ……私、ほんとにずっと悩んでたんです。日本に帰るべきか、韓国に残ろうか。…だけど、答えを出せたのは、オッパのお陰なんです 」
W『 俺、何かした？』
気付けば頬を伝っていた涙が、ウォヌオッパの親指の先に飲み込まれる。彼は微笑みながら、その長い指で私の涙を拭ってくれた。
「 ……オッパのそばにいたいって、なによりも、そう思ったんです。オッパのそばにいれば、やりたいことも、見つかるような気がして 」
W『 …A… 』
「 ……私に夢を与えてくれて、ありがとうございます、ウォヌオッパ 」
オッパが拭ってくれたお陰で開けた視界。感謝は笑いながら伝えたくて、頬を緩めた。
W『 …Aがずっとそばにいてくれること。それが、今の俺の夢だよ 』
繋がれていた手も、頰にあった手も離れて、その両腕が私の背中に回させる。ぐっと引き寄せられ飛び込んだそこは、彼の胸だった。
W『 …俺の方こそありがとう 』
止まったと思った涙が、再び溢れた。オッパにはバレたくなくて はい と頷きながら、彼の胸に顔を埋めた。彼の背中に腕を回した。
嬉しいことや悲しいことがあった時、私はいつでもこの腕の中に閉じ込めてもらえるんだ。そう思うと、とてもとても、嬉しかった。
オッパの腕の中から、暗くなり始めた夜空を見上げる。数十分前よりも存在感が増した月。それに負けじと輝く星。
キラキラと煌めくその星に、心の底から願った。
どうか、どうかこれからも、大好きな人の隣にいさせてください＿＿＿＿＿。
FIN.
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アオコ(プロフ) - 千笑さん» コメントありがとうございます！もう文面から作品を楽しんで頂けたのかなっていうのが伝わってきてそれだけで私は幸せです…！私も10時10分に返信すれば良かったって今後悔してます笑（TMI！！） (2021年8月28日 21時) (
レス) id: 5d8cfe873d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 全く関係ないんですが、今書いてる時間が10時10分で運命感じてます笑笑 (2021年8月27日 10時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 前作も合わせて、とても素敵な物語でした!私はずっとウォヌ派でした（笑）。前作のホシさん存在と、星に願う。と言うタイトルをかけたのかなあって思ってましたが、予想は外れてました（笑笑）。楽しかったです!ありがとうございます！ (2021年8月27日 10時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオコ | 作成日時：2021年1月24日 20時
