１７５：小さくて大きな願い（JN） ページ25
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でも、時間を止めることは無理だし、ずっと待っているわけにもいかない。
JN『 ………このまま、会えないまま、お別れで良いの？』
俺が、大事な2人に出来ることはなんだろう。考えてみたけど、そんなの、1つしかなくて。
JN『 …ウォヌにとってAちゃんは、大切にしたい存在なんじゃないの？』
…こうして背中を押して、見守ることぐらいしか、俺には出来ない。だったら、出来ることを精一杯やらせてほしい。
W『 ………ジュナ 』
JN『 うん 』
W『 ……今、Aは…… 』
JN『 家にいるんじゃないかな 』
えっ と驚いたように声を上げたウォヌに ミョンホに確認済みだよ と舌を出して見せると、彼はふっと口角を緩めた。
語学堂に通っているミョンホとAちゃんは、最近課題や勉強に追われて部屋に篭っていることが多いらしい。
W『 ありがとう 』
残っていたジュースを一息で飲み干したウォヌは、勢い良く立ち上がり、走ってお店から出て行った。その大きな背中を見送りながら呟いた いってらっしゃい はきっと、彼にも届いている。
ミンギュとミョンホ、そして俺に自分の出した答えを伝えてくれた時も、Aちゃんは勇気を出してくれた様子だった。だからこそ、俺達が 応援してる と言った時、あんなにも嬉しそうな反応を見せたんだろう。
最初は、ただの後輩だと思っていた。だけど、Aちゃんの不器用な優しさや真っ直ぐさに触れる度、守ってやりたいと、強く思うようになった。
その感情は、明らかに�� ただの後輩 �瓩妨�けるものとは違っていた。だけど、恋愛感情とはまた別のものだった。
きっと俺は、Aちゃんにもミョンホにも、同じ感情を抱いている。2人共、大事な妹だし、大事な弟だ。守ってやりたいだなんて、柄にもないことを思っちゃうのは、そういうことだろう。
だからこそ、Aちゃんには幸せになってほしかった。大事な友達である、ウォヌにも。
ウォヌを笑顔に出来るのはAちゃんだと、Aちゃんを幸せに出来るのはウォヌだと、本気で思ってる。……お互いがお互いにとって、必要な存在なんじゃないかな。
ストローを咥えてジュースを1口啜り、飲み込んだ後 頑張れ と小さな声で呟く。
視線を上げて窓から空を見上げると、そこでは相変わらず、太陽が眩しいほどに光っていた。
この太陽と暑さに、2人の運命が溶かされてしまいませんように。心の底から、そう願った。
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アオコ(プロフ) - 千笑さん» コメントありがとうございます！もう文面から作品を楽しんで頂けたのかなっていうのが伝わってきてそれだけで私は幸せです…！私も10時10分に返信すれば良かったって今後悔してます笑（TMI！！） (2021年8月28日 21時) (
レス) id: 5d8cfe873d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 全く関係ないんですが、今書いてる時間が10時10分で運命感じてます笑笑 (2021年8月27日 10時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 前作も合わせて、とても素敵な物語でした!私はずっとウォヌ派でした（笑）。前作のホシさん存在と、星に願う。と言うタイトルをかけたのかなあって思ってましたが、予想は外れてました（笑笑）。楽しかったです!ありがとうございます！ (2021年8月27日 10時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオコ | 作成日時：2021年1月24日 20時
