１６２：どんどん欲張りになってしまう ページ12
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「 ……やったー！」
ゲーム画面に大きく表示されたWINの文字を見て、私は両腕を上げた。隣を見遣ると、画面にはこれまた大きな文字でLOSEと映し出されている。俯いてあからさまに落ち込むウォヌオッパを見て、なんだか笑えてくる。
「 …私、このゲームセンスあるかもしれません！」
W『 ……なんで俺負けちゃうんだよ… 』
大きなため気を吐いたオッパを見て 意外です と呟くと 何が？とこちらを見てくる。その表情は暗いままだ。
「 オッパにこんな負けず嫌いなとこがあるの、意外でした。……私、オッパについて知らないこと、まだまだたくさんありますね 」
W『 ……俺もAがこんなにゲーム上手なんて知らなかった 』
「 ……それは……、私もです 」
私の言葉にオッパは笑うと もっと腕磨かなきゃね〜 なんて言いながらイスから立ち上がった。
W『 …そうだ、一緒に写真撮らない？』
「 えっ？」
オッパが次にやって来たのは、プリクラ機のようなものの前。韓国にもこういうの、あるんだ。
気付けばオッパはお金を投入していて、先に中へ入り おいで と入口のシートを捲っていた。ありがとうございます と言いながら慌てて私もその下を潜った。
ポップな音楽が流れる中、カウントが始まってシャッターを切る音がした。
「 …えっ、もう撮りました？」
W『 なにやってるの(笑) 』
オッパが笑ったと思えば こっち と言いながら肩を引き寄せられた。左肩に回された彼の大きな手。一気に縮まった距離。見上げればすぐそこにある彼のキレイな横顔。……この狭い空間でこの状況は、心臓に悪過ぎる……。
W『 ……ほら、笑って 』
こちらを見下げたかと思えばすぐにカメラへ視線を戻したオッパに はい… と掠れた声で返事をするのが、精一杯だった。
あまりにも近い距離に、そこからの記憶はあまりなかった。ボックスの中から出て印刷された写真を見ると、見事に私の表情は引き攣っていた。
日本のプリクラと違って目が大きくなったり顔が小さくなったりすることはないらしく、私が緊張している様子がしっかりと4枚全てに収まっていた。……ポーズだって、オッパの真似をしてピースしかしてない。どうせなら、もっと可愛く映りたかったな…。
W『 …A良いじゃん、良い感じに撮れてる 』
「 ……それ本気で言ってます…？」
W『 ん？…うん、本気だけど 』
加工なしでも、オッパは十分カッコ良かった。元が良いから。
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１６３：掻き乱される→←１６１：そういうところも好きなんだから仕方ない
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アオコ(プロフ) - 千笑さん» コメントありがとうございます！もう文面から作品を楽しんで頂けたのかなっていうのが伝わってきてそれだけで私は幸せです…！私も10時10分に返信すれば良かったって今後悔してます笑（TMI！！） (2021年8月28日 21時) (
レス) id: 5d8cfe873d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 全く関係ないんですが、今書いてる時間が10時10分で運命感じてます笑笑 (2021年8月27日 10時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 前作も合わせて、とても素敵な物語でした!私はずっとウォヌ派でした（笑）。前作のホシさん存在と、星に願う。と言うタイトルをかけたのかなあって思ってましたが、予想は外れてました（笑笑）。楽しかったです!ありがとうございます！ (2021年8月27日 10時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオコ | 作成日時：2021年1月24日 20時
