１６１：そういうところも好きなんだから仕方ない ページ11
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W『 高校の頃めちゃくちゃやり込んだからね。……そうだ、対戦しようよ 』
「 …私完全に負け戦じゃないですか…！」
わかんないよ？なんてウォヌオッパはほくそ笑んでるけど、それはわかってる人の笑い方だよ。イスを元の位置に戻してお金を入れる彼に倣って、私もお金を投入した。
W『 …久しぶりにやるなあ 』
そう言いながら指をポキポキと鳴らすオッパを見て察する。この人、ガチの人じゃん。絶対ちゃんと上手な人じゃん。……でも、だからといって負けてられない。さっき動画まで撮られて揶揄われたお返しは、しっかりしなきゃ。
オッパに教わって対戦モードにし、キャラクターを選ぶ。よくわからないから適当に選ぶと、
W『 あ、そいつ俺が選ぼうと思ってたのに 』
と彼が隣で不服そうにしてたから、少し笑ってしまった。
対戦の為に読み込みが行われている間、教わった操作方法を復習する。このレバーでキャラを動かして、このボタンで攻撃して、守って、これとこれを押せば必殺技……。
そうこうしている内に、読み込みは終わってゲームが始まろうとしていた。格闘場のような所に、私達が選んだキャラクターが向かい合って立っている。3つカウントされるとFIGHTの文字が画面に大きく浮かび上がった。
結果から言うと、私は勝った。このゲームガチ勢のオッパに、初体験の私が勝ったのである。理由はわからないけど、もしかしたら私、こういうゲームに向いてるのかもしれない。
W『 ……もっかいしよ 』
相当悔しかったらしく、そう言ってきたオッパの声は低かった。
「 …良いですけど……きっと、私がまた勝っちゃいますよ？」
調子に乗って揶揄ってみる。うわ、借りを返すのってめちゃくちゃ清々しい…！
W『 …Aが初めてだから手加減してあげてたんだよ。それにキャラだって、俺がAの選んだ奴にしてたら確実に勝ててた 』
「 負け惜しみはダサイですよ、オッパ 。…そこまで言うなら、今度はオッパがあのキャラ使ってください 」
W『 ……そうするつもりだけど？』
どうやらオッパは相当負けず嫌いらしい。お金を投入して我先にと件のキャラクターを選択する彼が、すごく可愛らしかった。…こういう一面を、初めて見たからかもしれない。
「 ……手加減はダメですよ？本気で来てください 」
カウントの間にそう言うと、オッパはこちらを見ることなく 当たり前でしょ と言い放った。
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アオコ(プロフ) - 千笑さん» コメントありがとうございます！もう文面から作品を楽しんで頂けたのかなっていうのが伝わってきてそれだけで私は幸せです…！私も10時10分に返信すれば良かったって今後悔してます笑（TMI！！） (2021年8月28日 21時) (
レス) id: 5d8cfe873d (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 全く関係ないんですが、今書いてる時間が10時10分で運命感じてます笑笑 (2021年8月27日 10時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 前作も合わせて、とても素敵な物語でした!私はずっとウォヌ派でした（笑）。前作のホシさん存在と、星に願う。と言うタイトルをかけたのかなあって思ってましたが、予想は外れてました（笑笑）。楽しかったです!ありがとうございます！ (2021年8月27日 10時) (レス) id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオコ | 作成日時：2021年1月24日 20時
