もう一度…。2 N.Y (ページ9)

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Yuto side

いつぶりだろうか。

Aが、俺の家に来るのは。

隣の家に住んでるくせに全く会わない俺ら。

玄関に立つAは、

きっと、世界一可愛い。

「今日、父さんも母さんも弟もいないから、ゆっくりしてって。」

なんて、言って彼女を俺の部屋へ。

久しぶりに見るAの私服姿と、

律儀に座る姿に早くも危うい理性。笑笑

『雄登の部屋、全然変わんないんだね。』

「そうかな？」

『うん、やっぱり、綺麗なんだけど、慌てて片付けた感じが変わんないのと、
うざいくらいの参考書の量かな笑笑』

あたりをキョロキョロしながらいう

「やっぱり、Aには、バレちゃうか。」

俺から、ちょっと離れて彼女が座るから、なんかさみしい。

「ねえ、………もっと、近くに座っていい？」

『え……。』

なんて固まる彼女。

やっぱり、ダメだったかなと不安になると、

『私も……、もっと近づきたいって思ってたから……。その…、嬉しい……。』

なんてずるいんだろう。

普段は、強気なくせに、

照れると、

俯いて、一生懸命話そうとするA。

俺は、Aの隣に座る。

「手……、」

俺から、彼女に手を絡ませる。

彼女の手は、ちっちゃくて、

キュッと握ると、

キュッと、握り返してきて。

俺の心臓を、彼女は破裂させたいらしい。笑笑