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Yuto side
Aは、
前の俺のことが、
だいっきらいだ。
そんなの分かってる。
前の俺はどうかしてた。
龍我には言わなかったが、
ううん、言えなかったが、
俺は、もう何人の女とキスしたか分からない。
付き合った女の子の名前を
全員言えと言われても不可能だ。
誰一人として覚えていない。
俺は、知らない女から、
手を繋がれても、
抱きしめられても、
キスをされても、
何にも感じなかったのだ。
今は、Aと
手を繋ぐことでさえ、
ドキドキで、
Aを前にすると、
うまく喋れなくなって。
本当に俺は、昔の俺みたいだ。
もう二度と思い出したくない。
もう二度となりたくなんかない。
彼女の嫌いな那須雄登なんか。
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作者名：いお | 作成日時：2017年9月17日 21時
