狼くんには可愛い彼女がいるそうで【フォーエイト】

はーち ページ8

「おじゃましま〜す」


『あみちゃん！いらっしゃい〜』



ピンポーンと鳴ったインターホンに気づきドアを開ける。

そこにいたのはニコニコと笑うあみかだった。



安定に天使！


･･････だから勢い余って抱きしめたのは仕方ないと思う。



「うわっｗ久しぶりの狼や〜！！会いたかった！」



177センチの俺と153センチのあみか。

がんばって顔を上げてくれるのがめちゃくちゃ可愛い。



『うう･･･かわいぃぃぃ･･･！俺も会いたかったよぉ･･･』



思わずチュってキスをして、再び抱きしめる。

隙間から見えるあみかの頬はちょっとピンクになってる･･･と思う。



「外で！！過剰な！！スキンシップは！！禁止です！！」


『はーい！あ、ご飯作ってるよ、もう食べちゃった？』


「絶対分かってないやろ･･･食べてないよ･･･」


『じゃあ、あっためてくるからルナと遊んでて〜』



パッと抱きしめていた両腕を離し、キッチンへと小走りする。


後ろで「このマイペースめ･･･！」なんて声、聞こえてませんよーだ！





☆ ☆ ☆



「お昼ごはんめっっちゃおしゃれやん･･･」



きれいに丸まった黄色いオムライスと、パセリの乗ったトロトロなデミグラスソース。

ほかほかの湯気と匂いで、お腹がすく。

食器はどれも白く、所々銀の薔薇が描かれていた。



『今日のインスタ用だよ〜、外出ない日はいつもお昼ごはん載せるからさ』


「あ〜確かにご飯の投稿多かったなぁ･･･」


『あみちゃんと撮りたかったのにぃ･･･匂わせになっちゃ駄目だもんね･･･』


「え？！付き合ってること言っちゃ駄目なん？！」


『え？！いいの？！』



思わぬ、嬉しいニュースにスマホが落っこちそうになる。

危なかったぁ･･･



「別にフォーエイト恋愛禁止やないし･･･ママにも一応聞いたで？」


『まじ？！？！え、あみママなんて言ったん？！』


「おお、関西弁･･･うーん長くなりそうやし食べてから話す？」


『分かった！！じゃあ、手を合わせましょー！』

　
「んふｗいただきまぁす！」

きゅー→←なーな

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