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__安田 ページ1

夜勤明け。
AirPodsで聴く大音量の「大阪ロマネスク」


今から仕事に行く人を横目に
家に帰るこの独特の感じ。


明けでしか味わえない
優越感…!


寝ずに働いてたから、
アドレナリンがバンバンで
「今日もだ〜れかが〜♪」
気づけば口ずさんでたみたい。


安「それ俺らの歌やぁ〜〜。
あっ、ちょっとうちこーへん?
でっかいふわふわのベッドあるよ?」


「えっ?安田くん?」


安「そやでぇ。
ちょうど誰か来て欲しいなって思ってたんやぁ」


「わぁ〜すご〜い、本物?」


安「本物本物っ!くるよね?いこっ!」


手を引かれて、無言で家まで歩く。


安「ほれほれほれ、どーぞ」


木の重そうなドアを開けて、
安田くんが家の中から手招きする


コンクリートの壁に、
白の大理石の床、


家具は白と黒で纏められた
お洒落な部屋


だけど想像と違って
キッチンの前に、
ドンっとでっかいベッドと
そのとなりにダイニングテーブルが
置かれてるだけの
ワンルーム


安「夜勤明けって眠いよなぁ?
ほれ、寝てって!俺朝ごはん作ってるから!」


「ありがとう〜」


布団をめくって、

ほらどうぞ〜みたいに
ジェスチャーしてる安田くんに
甘えてベッドで大の字で寝た


起きると、もう夕方で


安「あ〜起きた〜?もう夕方やで〜?
朝ごはん作ったのに、これじゃ朝ごはんちゃうやーん」


ってぷくぅてほっぺふくらまして
拗ねるの可愛かったけど


夜勤明けってそんなもんやん〜


「ごめんなさい。
…ってかずっとキッチンにおったん?」


安「昼ごはんも、夜ごはんも起きたら食べれるように
用意しとったんや〜」


テーブルに並ぶ、大量の食事…

ほんとは家にのこのこついてきた時から、
初対面の男の人についてったん自分やし…

なんかあったらそれはそれや。と

不安と期待、半分だったけど…

本気でずっとキッチンにいたっぽいし
なにかされた様子は皆無…。


「本当にごめんなさい。
あたしベッドの真ん中で寝てたから
もしかして休めんかった?」


安「ううん!全然大丈夫だったよ〜
たまーに寝顔見に行って癒されてた」


申し訳なくなって、
なぜかわたしから


「隣来ますか?」


て布団を上げて、手招きしてたけど


安「そんなことより腹ペコ〜」


食べよ?ってやっとキッチンから出てきてくれた
安田くんと向かい合って座る


朝ごはんは、トーストとサラダとフルーツ
昼ごはんは、カルボナーラ
夕ごはんは、すき焼き


たくさんありすぎて
たくさん残った…

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作者名:七海 | 作成日時:2023年12月5日 11時

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