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確か俺がAちゃんと会ったのは1年前くらい？
関西Jrのライブで、スタッフの中におった。
「清水〜これもうちょい暗くならへん？」
「確認します」
「清水〜あれさやっぱ無しで」
「わかりました！」
プロデュースしてくれてた大倉くんの隣で、大量の指示をインカムで捌いて、普通にかっこええなって思ってみてた。
俺らのリハが終わって最終調整が入る、
「清水どう思う？」
大倉くんの質問に、「佐野くんのドラムの位置、ちょっと影になるかもですね…少し前にずらしましょうか」
俺もずっと思ってた事やった、顔真っ暗で見えへんなって。
けどドラムやしそんなもんかーって思ってたところにAちゃんが気づいてくれた。
「やってさー、佐野聞こえたー？」
インカムからの大倉くんの声に「はーい」って答える。
スタッフさんがドラムを少し前に動かしてくれて、ちゃんと顔が見えた。
後から裏で「ありがとうございました！」って伝えたのが、ほんまに初めて喋った時。
「どういたしまして」
その時の笑顔…！可愛かった！
もう普通に一目惚れ。
そっから連絡先どうにか聞いて、飯誘って、必死に振り向いて欲しくてガンガンアピールした。
コンサートも終わってからも、毎日連絡して、そんな俺の努力が報われて付き合うとこまでは順調やったはず。
でもなんで？
付き合って半年。俺は彼女のことなんも知らん。
俺がガンガンアピールしてる時、メンバーは？もうAちゃんのこと知ってたってこと？正門くんなんて普通に元カノと仕事してたってことやんな？
わからへん。
.
大倉「佐野大丈夫か？」
打ち合わせ中、大倉くんに名前呼ばれて我に返る。
ついに仕事にも支障来たしてきた。
小島くんが口パクで「しっかりしろ」って…
ほんまにごめんなさい。
仕事は仕事。ちゃんとやらな俺。
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作成日時：2024年4月23日 19時
