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your said
「絶対晶哉怒ってた…」
小島くんの携帯から聞こえてきた声は、私の知ってる晶哉とは別人のように低くて、
隣の末澤誠也も「あいつイライラしてたなぁ〜！」ってなんか嬉しそに笑ってるし。なんで嬉しそうなのかは知らんけど。
小島「まぁ、朝から充電しやんのには、俺もビックリっすわ」
「まぁ、iPadあるし？」
仕事の連絡は、普段からiPadでしてるし。別に困ることなんて無かったんだけど。
電源付けてみたら晶哉から電話きてて、心配させてしまったんやなぁと思うと、申し訳なくなる。
今なんで、末澤誠也と小島くんと居るかというと、本当にたまたま仕事帰りに彼らとばったり会ったから。
スマホなんてなくたって、人には会えるんだもんね。不思議。
末澤「お前、ほんまに佐野のこと好きなん？」
強くないくせに、明日休みだからってお酒飲んでほろ酔いの末澤誠也はずっと不服そうにしてる。
好きじゃなかったら付き合ってないよ。なんて当たり前のことを言う私に、
末澤「切り替えやはい女やなぁ」
って相変わらず、不満があるらしい。
切り替え早いなんて、良規と付き合ってたのなんて、2年も前だし。末澤誠也の中では時止まっちゃてんのよ。
小島「なんで誠也くんはそんなに、佐野とAちゃんが付き合ってんの嫌なんすか？」
私の心を代弁してくれる、小島くん。
末澤「佐野が誰と付き合おうかええわ。やけどこいつが嫌。」
小島「そのわりには誠也くん、Aちゃんにべったりやんか…」
それもそう顔真っ赤にして、私の肩に顔傾けてさ、嫌いな人との距離感では絶対ない。
「晶哉なら絶対怒るよ」
末澤「せやから、佐野は嫌やねん」
なにも知らない小島くんは「こんなん誰でも嫌やろ」って苦笑い。
けどこの世には居たのよ、末澤誠也との距離感さえも笑顔で見てた奴が。
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作成日時：2024年4月23日 19時
