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打ち合わせ終わり、大倉くんから
「ちょっとええ？」って呼ばれた。
さっきのこと怒られるんやろな…って覚悟しとったら、
「清水、元気？」
「え？」
付き合ってんのやろ？知っとんで〜って
大倉くんは呑気に笑ってますけど、俺は笑われへん。
「あははは、大丈夫大丈夫。正門には言わへんから」
大倉くん、正門くんのことまで知ってんのや。俺は知らんのに。
「正門の事まで知ってんのや？って？笑」
「ちょっと大倉くん、俺の心読んでくるんやめて下さいよ」
あはははってまた笑って、「悩み聞こか？」と。
そんな大倉くんに甘えて、この間の誠也くんと小島くんとご飯行ってた話をしてみる。
そこでまた俺の知らん事実を告げられる。
「末澤とは幼なじみやで？」
「…え？」
そんなことも知らんの？と大倉くん。
「それこそ赤ちゃん時から知り合いなんとちゃったかな？」
「知らんかった…」
「お前なんもしらんやん。笑」
その、大倉くんの見えない最後の"笑"に心えぐられるって。
「清水、親おらんやろ？」
それは知ってんの？ってもういちいち確認してくれるようになってしまった大倉くん、
「それは聞いてます」
「せやから、末澤が親代わりみたいな感じに世話してくれとったみたいよ？」
まぁそんなドラマみたいな綺麗な関係かは知らんけどって…
あーきっと俺に話せやん色々なことがあるんやろなって、正門くんだけじゃなくて、誠也くんとも。
「けど最近、末澤とは会ってへんゆーてたけどな？」
「誰がですか？」
「清水、が」
「あの…失礼ですけど、大倉くんはAちゃんとはどんな関係で？」
「あはははは、俺もあかんの〜笑笑笑」
いや、別になんかあるとは思ってへんけど。
ここまできたらなんかあってもおかしないかなとは思う。
「清水、学生時代バイトでスタッフしとってさ…親おらんからって生活費も学費も自分で稼いでるって聞いて心配しとったんさな。
演出とか、構成とか、向いてるんちゃうかな？って思って、俺がそうゆう系の仕事やって見たらって勧めたらほんまに専門学校行って、今の会社に入ったやろ？
そりゃ、責任感じるし、一緒に仕事できたら嬉しいやん？
やからたまに、たまーにやで、連絡取ったり、飯連れてったりしてるだけやよ」
「…なるほど」
やから晶哉もまた一緒に飯いこや。って。
結局時間がなくて、正門くんの話までは出来んかった。
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作成日時：2024年4月23日 19時
