晶哉くんはペットじゃない。 (ページ1)

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俺の日課、今日あったことを彼女に喋ること。

「今日なー？リチャ君がなめっちゃ面白くてな、」

あははーって笑ってるけど、分かります。
全然俺の話聞いてない。
明日のプレゼン？発表？よく分からんけど、ちょっとくらい話聞いてや！って思う。

思うけど、

「俺むこうで太鼓の達人練習してくる」

仕事の邪魔はしたらあかん。

こっちは邪魔したらあかんってわきまえてんのに

ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ…よしゃあ！
あとちょいでフルコンボや♪

ﾄﾝﾄﾝﾄ…

「まさーぁ〜」ｷﾞｭｯ

「あああああああ」

「ん？」

へーきで邪魔してくる。

急に抱きついてきたくせに、
叫んでどおしたん？と言わんばかりの顔。

あなたが、急に、抱きついてきたから、フルコンボ、出来んかったんですけど！！！！

なーんて、俺は言いません。

「仕事終わったん？」

「まだだよぉ〜まさやに癒されにきたの〜」

やってさ。なにそれ、かわいいんですけど。

もうやること残ってなかったらなあ、
こっちもこのままグイグイ行けるんやけどなぁ…

ほんまはベッド連れてって、イチャイチャしたい気持ちをぐっと抑えて、

「なんかあったかいもん飲む？」

作ろか？って俺がキッチンに向かうと嬉しそうに着いてくんの。

かわいいやろ？

俺がお湯沸かしとる間にまたパソコンと向き合いはじめてしまってるから、仕方なくそ〜と机に置く。

「ありがと」

うん。まさかのノールックありがとや。泣

寂しいけど、仕事してる時の眼鏡のAちゃん可愛いから見て我慢する。

出来ることなら、このままずっと一緒に起きとってあげたいんやけど、俺も明日は朝早くの新幹線で東京やねん…

手伝ってあげられない自分が悔しい。

俺の心の葛藤が伝わってしまったんか、もう寝ていいんだよ？って言われてしまった。

「あっ待って、わたしも寝る」

「えっ！」

「なんで？嫌だった？」

嫌なわけない。
ニヤニヤしちゃうくらい嬉しい。

疲れてるやろから、イチャイチャするのは我慢する。

軽くちゅうだけして、目をつぶると、自分でもびっくりするくらいすぐ寝ちゃったらしい。