参拾 ページ31
暖かな光が身体に当たり、私は自然と目を覚ました。
「あさだ……」
昨日は煉獄さんが家まで連れ帰ってくれて、私はそのままずっと部屋で寝ていた。
友人からはたくさん連絡が来ていたらしく、煉獄さんが事情を説明してくれたので何とかなった。
怒った彼女は、私に手を出してきた男の子たちを 学校側に通報したらしい。
もう大丈夫だよ という連絡が届いていた。
「迷惑かけちゃったな…」
私が部屋に籠もってしまったため、昨日の夕食は愚か 家事の一つも出来なかった。
本当に申し訳ない限りだ。
友人の配慮で今日は お休みにしてもらえたため、溜まっていた家事を片付けようと決め 部屋の外に出る。
お風呂、入らなきゃ。
シャー……
頭からシャワーを被るが、昨日の感覚が抜けない。
怖い、怖かった。
その感情で頭が埋め尽くされる。
口を触れれば、まだあの気持ち悪い感触が残っている。
いや、いや…!
「いたっ…」
力一杯に洗ってしまったため、唇が切れてしまった。
少しずつ血が垂れる。
もう、何やってるんだろう…
血を拭い、全て洗い終えてからお風呂を出る。
服だけ新しく着替え、髪の毛は拭かずに無視をした。
めんどくさい、ただそれだけ。
ポタポタと滴が垂れるのもスルーし、部屋に戻ろうとした時、
「魅舞乃少女!おはよう!」
「…れんごくさん、」
煉獄さんも起きていたのか、元気な声で挨拶をされた。
そして 彼はそのまま私の元まで来て、ガシガシと髪の毛を首にかかっていたタオルで 拭き出した。
「えっ、れ、煉獄さん!」
「髪が濡れたままだぞ!このままだと風邪を引いてしまう!」
炭治郎と同じく、煉獄さんも長男気質なんだっけ…
大人しく拭かれていると、そのままリビングのソファーまで誘導される。
そして脱衣所から持ってきた ドライヤーと櫛を両手に持ち、私の前でドヤ顔をする煉獄さん。
「煉獄さん…?」
「今日は学校が休みなのだろう!俺が君の世話をしようと思っていてな!」
「え、ええええ!?」
365人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆未来音★(プロフ) - 憐さん» 感想ありがとうございます。同じ煉獄さん好きとして、そのようなコメント嬉しいです*なかなか更新が難しいですが、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - けいさん» コメントありがとうございます。一言ですが、とても伝わってきます。もっとその気持ちが強くなるよう、がんばって更新していきますね。今後もよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - アリスさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。ゆっくりですががんばらせていただくので、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - とても素晴らしい夢小説を、ありがとうございます!煉獄さんは大好きなので、とても嬉しいです!どうかご無理をなさらず、更新を頑張ってください。応援しております! (2020年6月21日 18時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
けい - うまく言葉に出来ないので一言。 好きです (2020年6月11日 12時) (レス) id: c43b0ed0fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ