拾壱 ページ13
「む、むむ…」
「どうかしました?」
なにやら目の前には珈琲片手に 顔を歪めてる彼が。
ん、んっ!かわいいからやめて。
「その、このこーひーという飲み物は 随分と苦いんだな!」
「確かに何も入れないと苦いですね。」
私はにやける口角を隠しながら、キッチンから取ってきた 砂糖とミルクをいくつか入れる。
「これなら飲めると思いますよ。」
「すまない!」
煉獄さんが一口飲むと、その顔はさっきとは真逆のものになる。
「飲める!これなら飲めるぞ!
うまい!うまい!」
「おかわりも用意できるので たくさん食べて飲んでくださいね。」
………………………………………………………
煉獄さんは私の言葉に少し遠慮を 見せるも、結局はたくさん食べてくれた。
よかったよかった!たくさん食べる人ってもう知ってたからね!
「魅舞乃少女!やはり俺も手伝うか?」
「いえ!大丈夫ですので お気になさらず。」
食器を洗っている間、煉獄さんはずっと後ろにいた。
自分が洗うと言って聞かなかったのだが、後ろで待っているということで納得させたのだ。
責任感が強いと納得させるのも 大変だ…!
「はい!もう終わりましたよ。」
「ありがとう!洗い物までさせてしまってすまない!」
「いいえ。」
にこりと笑うと 彼もつられて笑う。
少しは元気になってるかな?
こちらに来て 煉獄さんも不安じゃないわけないだろうし…
よしっ!
「じゃあ煉獄さん、買い物に行きましょうか!」
「ん?何か買いたいものが あるのか?」
「ええ!今すぐに欲しいものがありまして。」
煉獄さんには何を買うのか 内緒にしたまま着替えを渡す。
きっと煉獄さんの生活用品を 買いに行くって言ったら断られそうだしね。
ナイショナイショ!
私も自分の部屋で支度を整えて 煉獄さんの部屋の前まで向かった。
「煉獄さーん、着替えられましたか?」
「うむ!これで合っているのかわからないが…」
ええ ええ ええ…
合ってますとも!
やっぱりこの服渡して 正解だった〜!!
煉獄さんに貸したのは、またもや従兄弟のお忘れもの。
忘れてくれてすごく大助かり。
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☆未来音★(プロフ) - 憐さん» 感想ありがとうございます。同じ煉獄さん好きとして、そのようなコメント嬉しいです*なかなか更新が難しいですが、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - けいさん» コメントありがとうございます。一言ですが、とても伝わってきます。もっとその気持ちが強くなるよう、がんばって更新していきますね。今後もよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - アリスさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。ゆっくりですががんばらせていただくので、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
憐 - とても素晴らしい夢小説を、ありがとうございます!煉獄さんは大好きなので、とても嬉しいです!どうかご無理をなさらず、更新を頑張ってください。応援しております! (2020年6月21日 18時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
けい - うまく言葉に出来ないので一言。 好きです (2020年6月11日 12時) (レス) id: c43b0ed0fe (このIDを非表示/違反報告)
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