【鬼滅の刃】煉獄杏寿郎さん、こちらに来ちゃいました

拾 ページ12

ピピピピピ…ピピピッ





二回目のアラームが鳴ったところで 目が覚める。






「朝だ…」





煉獄さんが気になりすぎて 最初は眠れなかったが、ホットミルクのおかげでぐっすりだ。





今日は土曜。煉獄さんの日用品を買いに行かねば…！






洗面所で顔を洗い、部屋で身支度を整えてから キッチンに向かった。






まだ煉獄さんは起きていないらしく、雀の鳴き声が良く通る。






「簡単に作っちゃおう！」





冷蔵庫から卵とベーコン、ウインナーを取り出し フライパンで炒める。

その間にトースターで二枚分食パンを焼き上げる。



ポットではお湯を沸かした。








「これで大丈夫かな？」




炒めたベーコンとウインナーをお皿に乗せ、その隣には目玉焼き、別のお皿に食パンを乗せた。


昨日使ったコップに珈琲を入れる。







「ん、いい香り。」



朝はやっぱり珈琲よね。どんなに眠くても 一発で目が覚める。





箸などの小物を並べていると、リビングの扉が開いた。






煉獄さん起きてきたんだな。





視線を向けると、私は固まった。これで二度目だ。





「おはよう、魅舞乃少女。」






れ、煉獄さん…






「少女？どうしたのだ？」






固まる私に首を傾げる煉獄さん。




その顔はまだ眠気が抜けきっていない感じがした。

そして昨日までしっかりしていた 髪は盛大に寝癖がついている。

少しは頑張ったのだろう、跡が若干あった。






か、かわいいっ…！！

寝起き、最高っ！！！






「大丈夫か、少女？？」


「ハッ！すみません、失礼しました！」




あとで洗面所に連れて行ってあげよう。




心の中で宣言をして、煉獄さんに珈琲を渡した。







「むっ、これはなんだ？」




あれ、大正時代って珈琲は広まってなかったのかな？


歴史に詳しくないため あまりよくわからない。





「これは珈琲という西洋の飲み物です。」


「なるほど！日本はだいぶ外国の文化を取り入れているのだな。」


「そうですね、政府が積極的に行っていたそうですよ。」





煉獄さんは鋭いな。

ここに来ても周りを良く見てる。






「では、いただきます！」


「うむ！有り難くいただく！」





ふたりできちんと手を合わせた。

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