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煉獄side





扉を開けると、壁には魅舞乃少女が洗ってくれた 隊服が掛かっている。




これ見ると、自分に起きていることは 夢ではないと実感する。







「よもや、こんなことになろうとは…」








自分は確かに死を体感し、この世を去った。


竈門少年や黄色い少年、猪頭少年に激励を送り 終わりを告げたはずだった。


母上にも褒めていただき、成すべきことは出来たはずだったのだが…






「まだまだ この世というものは理解しがたいな。」







俺がいた大正時代からここは、百年以上たっているらしい。


そんな世に来ようとは訳がわからないものだ。








「何故俺はまた生を授かったのだろうか…」




母上の元に行けず…







"弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です"









ふと頭の中で 母上の言葉が響く。




何故今この言葉が…






「まだやらねばならないことが あると言うことでしょうか?母上。」








いないとわかってはいたが、俺は母に向けて言葉を放つ。





ならば為さねばならない。それがここに来た理由ならば。





幸いにも、魅舞乃少女のお陰で なんとかやっていけそうだ。


こんなに世話になっていて 不甲斐ない!!






「だがこちらには 面白いものがたくさんあるのだな。」




気がついたときには茂みに 立っていたため、周りにあるもの全てが 初めて目にするものだった。




日本はしっかりと進化をしていたのだな。






一番驚いたことは、鬼が存在しないことだ。

魅舞乃少女に問うたところ、俺や鬼殺隊全てのことが書かれている書物を 持ってきて説明してくれた。




_________この世界は 俺らの世界とは時間軸が違うのだと。

だからここには鬼が存在するという概念すら無いのだと。



俄には信じられないが、少女の書物が証拠となった。









俺らの世界にも、鬼がない日は来るのだろうか。




俺が猗窩座に敗れた後、鬼殺隊はどう変化したのだろうか。

柱はどうなっているのだろうか。

鬼舞辻無惨との戦いはどう進んだのだろうか。





気になることが多すぎる。




先ほどの際 不甲斐なく呟いてしまったが、何故かその言葉に少女は反応の色を見せた。



きっと何かを知っているんだろう。





彼女はそれを言わずに こちらに向けて笑っていたが、悲しい表情だった。


竈門少年のように鼻は良くないが、あれは俺でもわかる。









一体、何を隠しているのだろうか…

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 逆トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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☆未来音★(プロフ) - 憐さん» 感想ありがとうございます。同じ煉獄さん好きとして、そのようなコメント嬉しいです*なかなか更新が難しいですが、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - けいさん» コメントありがとうございます。一言ですが、とても伝わってきます。もっとその気持ちが強くなるよう、がんばって更新していきますね。今後もよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
☆未来音★(プロフ) - アリスさん» 感想ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです。ゆっくりですががんばらせていただくので、これからもよろしくお願いします。 (2020年6月25日 19時) (レス) id: 6b00124018 (このIDを非表示/違反報告)
- とても素晴らしい夢小説を、ありがとうございます!煉獄さんは大好きなので、とても嬉しいです!どうかご無理をなさらず、更新を頑張ってください。応援しております! (2020年6月21日 18時) (レス) id: 56a87d2e69 (このIDを非表示/違反報告)
けい - うまく言葉に出来ないので一言。        好きです        (2020年6月11日 12時) (レス) id: c43b0ed0fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆未来音★ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年4月22日 1時

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