【鬼滅の刃】煉獄杏寿郎さん、こちらに来ちゃいました

零 ページ1

人通りが多い夜の街。




一人の少女はご機嫌に歩いている。








「ふふーん！今日は煉獄さんグッズが買えちゃった！とっても満足〜！！」






ショップの袋を片手に スキップで帰路についている。







「バイトがんばった甲斐があったなぁ…まだまだ揃えなきゃだけど！！」






満足そうに独り言を呟きながら 歩く彼女は、家の近くに来てその足を止める。









「お、いい女はっけ〜〜ん」





やっと家に着けるその手前で、変な男集団に見つかってしまったのだ。



少女はなんとか逃げようと 振り返ったが、既にそこにはお仲間が道を塞いでいた。






「あの、私帰りたいので 退いていただけません？」





まずは交渉してみようと思ったのだろうが、それすらも跳ね除けられる。







「俺ら話聞く気ないんだ〜。ま、とりあえずこっちおいでって。」

「楽しいことしかしないからさ。」








ガシッと細い腕を掴まれ、男の力に勝てないとわかっていながらも 少女は懸命に逃げようとする。






「離して…！離してってばっ…！！」









ズルズルと茂みに引っ張られていた、その時。








「何をしているのだ！君たちは！！」








良く通る声が辺りに響いた。



引きずられていた少女は 周りの男達のせいで誰だか見ることができない。







「この声って…」



が、何かを察していた。








「んだよてめぇ！つかなんだその変な格好…
いいからあっち行けよ！」


「君たちが良からぬことをしているように 見えたものでな！そこにいる女性を離してもらおうか！」







男達が言った変な格好、そしてその声。






「まさか……？」






気がつき始める少女を他所に、男たちは彼女の元から離れ 声がする方に向かっていく。








"ぐっ…"





だがどの男も、鈍い音を立てて目の前に倒れていく。








「ぐぁ…！」






最後の男が倒れ、少女の目の前には一人の影ができた。









「大丈夫か、そこの少女！」








そう、目の前に立っていたのは彼女が最も大好きな人でした。









「……煉獄さん！？！？！？」

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