【鬼滅の刃】煉獄杏寿郎さん、こちらに来ちゃいました

拾肆 ページ16

「やっぱり煉獄さんはかっこいいんだよね。」






ここまでの周りの反応を見て納得する。



こんなにかっこいい人のお買い物を 出来るなんて最高じゃない？？

本当に幸せ。





「ここにはいろんな食べ物があるのだな！」


「ええ。たくさんあるので 気になるものがあれば言ってください。」






すると、先ほどから視線が向かっていた 方を指差す煉獄さん。







「実は、あれが気になっていてな…」








その先には彼の大好物がある お店が。







「さつまいも、本当にお好きなんですね。」



「うむ！あれは何にでも合うからな！」







お昼にまで選んじゃうなんて さすが煉獄さん。


そんなところもやっぱりキュート！！








「わかりました。私も自分のを選んでくるので ここで荷物番していてもらえませんか？」



「承知した！世話になってばかりで申し訳ない。」









私が先に 煉獄さんの回答を狭めた為、彼はすんなりと受け入れてくれた。


きっと 何を言っても私が折れないということを 理解し始めているんだろう。









「私は適当に買っちゃうとして、煉獄さんの分は多めに用意しないとね。」







目の前の煉獄さんお目当の 店の前で立ち止まる。



てかこのお店、煉獄さんのためにあるようなものだよね…

チェーン店みたいだし、今後のためにも覚えておこうっと。







私は注文口の前に立ち、目の前のお兄さんに元気に挨拶された。






「はい！いらっしゃい！お姉さん、何にしますか？」



「とりあえず……さつまいも丼10杯、さつまいもそば10杯、さつまいもグラタン10個、さつまいも味噌汁10杯、あとは大学芋15個でお願いします。」












…ん？何故だかお兄さんの声が戻ってこない。





不思議に思い メニューから視線を外すと、そこには口を開けて固まってるお兄さんが。







「あの…」


「ああ！すみません！ま、毎度あり！」







作ってるのを待ってる間に気がついた。






これ、もしかして私が食べると思われてない！？

絶対そうだ。





心なしか周りの人からも視線を いただいてる気がする。





うん、はやく煉獄さんのところに戻ろう。





急いでお会計を済ませ、その場から立ち去った。












「すみません、お待たせしまし…」









「え、彼女とかいないんですか？」

「やだこの筋肉、素敵〜！」

「顔もイケメンすぎるわね！」








…ん？

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