tomato tomato 3 (ページ11)

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111　真田side ページ11

朝起きると右腕に重み。

そっか…。昨日一緒に寝たんだ。
ほんとに寝ただけだけと。

規則正しい寝息をたてるおれの、かわいい彼女。サラサラと揺れる前髪をどけて
おでこに触れる。

俺から言って付き合った今までの彼女もそうだったけど、
大事にしなきゃ、守っていかないとって気持ちが
強い。

今は対等な好き…じゃないのかもしれないけど
俺、この子のこと、束縛したりしないだろうか…。

男のいる飲み会とか、行くなよ…。
飲み会あったら、絶対迎えにいくわ。
大学はみんながいるから大丈夫だろう…。

家が遠いのも大変だ。
家のでかさにもビビってるけど…。
お兄さん、シスコンっぽいし。

俺、もうこんなこと考えるのそうとうだな。

見てたらどんどんいとおしくなってきて、
俺の腕に閉じ込めた。

夏恋が俺の腕の中でゴソゴソ。

真田「おはよ。起きた？」

夏恋「おはようございます。ちょっと苦しいです。」

真田「夏恋、また敬語に戻ってる。」

夏恋「ほんとだ…。

ゆうくん、何でさっきため息ついたの？
やっぱりやめとけばよかった？」

真田「そんなこと思ってないよ。夏恋がかわいいから心配してた。」

夏恋「そんなことないですよ。」

真田「俺、束ばっきーになったらどうしよう…、」

夏恋「いいよ。ゆうくだったら。」

真田「ダメだよ。友達は大事だから。
付き合いはだいじにしよう。

ほっとかれたら拗ねちゃうかもしれないけど。」

夏恋「わかりました。」

真田「もう起きる？」

夏恋「うん。」

甘くてとろけそうな時間。

俺もきっとそんな顔して夏恋のこと見てる。