年下の男の子 O.K (ページ13)

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「大橋さん、私次乗り換えなので。」

「もぉ～～～。和くんって呼んでって
何回も言ってるのに。」

(恋人)ちゃんが乗り換えるという駅に到着。

「ここで失礼します」って一人で降りようとする(恋人)ちゃんの後に続く。

「大橋さん、どこまでついてくるんですか？」

「家まで。」

「ちょっと怖いんですけど。」

「駅から歩いてたら俺より怖い人に会うかもしれんやん。」

「大橋さん、家の前で待ち伏せとかしないでくださいよ。」

「そんなんせーへんし。」

ま、会いたくなったらするかもしれんけど。

「あ、(恋人)ちゃん、連絡先。」

(恋人)ちゃんがスマホを取り出してふるふるしてくれる。

(恋人)って漢字で、犬のアイコン。

「犬飼ってるん？」

「実家で。」

「一人暮らしなん？」

「はい。大学卒業して東京からこっち。」

「さみしくなったらいつでも呼んでや。」

「別にさみしくなんかないんで。」

(恋人)ちゃん、ツンデレやわ。いや、ツンだけか。

「(恋人)ちゃん、お花見いつ行く～？
平日は(恋人)ちゃん仕事やんなぁ。」

「ほんとに行くんですか？」

「絶対に行きます。もう、約束する。
今週の土曜日！」

「まだ桜咲いてないんじゃないですか？
それに明日だし。今週の土曜日。」

「えっ…。早い？じゃあ、来週？」

来週やったら、今週は会えへんやん。