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「(恋人)ちゃん、待って〜〜〜〜!!!!」
また、おっきな声で追いかけてくる。
お金払おうとして小銭ばらまいてるし。
「連絡先も聞いてへん!!!!
デートの約束もしてへん!!!!」
もう!!!!恥ずかしいからやめてよ!
恥ずかしいのは大橋さんなのに、
ぜんぜん恥ずかしそうにしないから
私がひどい人みたいなってるじゃん。
カフェの入り口が開いてるから、
お会計しながら叫んでる大橋さんの声が
中にも外にも丸聞こえ。
「(恋人)ちゃん、ごめん。待ってくれたん？」
「もう！いやなんですけど。
おっきな声で言わないでくださいよ!
恥ずかしいじゃないですか!」
「ごめんなさい。
だって(恋人)ちゃん、何にも返事してくれへんから聞こえてへんのかなって……。」
「お店ではちゃんと話してたじゃないですか。
大橋さん、どうしたいんですか？」
「大橋さんじゃなくて和くん。」
「そんなに親しくないんで。」
「(恋人)ちゃんと仲良くなりたいです。」
「なんで…。」
「顔がめっちゃかわいいから。」
「そんなこと…。」
「一目惚れ。」
「何言って……」
「お願いします。僕とデートしてください。
デートしてみてから、いやならいやっていって下さい。
今日初めて会ったけど、(恋人)ちゃんのこと、
好きになりました。」
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作者名：R-りんご | 作成日時：2019年2月27日 8時
