喫茶ポアロ ページ3
喫茶ポアロの窓際に私はいつも座る。
「Aさん。お久しぶりです」
「A姉ちゃん久しぶり!この前の新作読んだよ!すっごく面白かった!!」
礼儀正しく優しい笑みを浮かべているのはこの喫茶ポアロの2階に住んでいる毛利蘭ちゃん。
パァァァァっという効果音が付きそうなほどニッコニコの笑顔で私がこの前出した新作のミステリー小説を褒めてくれるのは江戸川コナンくん。
……又の名を工藤新一くん。
「久しぶり、蘭ちゃん、コナンくん。コナンくんに褒めてもらえると嬉しいよ。……………それでそちらの方は?」
彼らの後ろにはピンク色の髪が特徴の眼鏡を掛けた男性がいる。
…………正直に言おう。
安室さんの顔が怖い。
めちゃくちゃ睨んでるんだもん。
なんか恨みでもあるの?
「この人はね!新一兄ちゃんの家に居候することになった、大学院生の……」
「冲矢昴です。コナンくんからあなたのことを聞いていて一度お会いしてみたいと思っていたんですよ」
……コナンくんが何を言ったのかすごい気になるけど……。
コナンくんが私に紹介したってことは、この人"も"何かあるんだろうな。
全く、偽名を使う人が周りに3人もいるなんてね。
喫茶ポアロの店員、安室透さん。
本名は知らないけど、この人は偽名を使っている。
そしてさっき紹介されたこの沖矢昴さん。
これは完全に偽名でしょ。
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作者名:ゆのん | 作成日時:2024年2月24日 20時