ちょっと待てって！！なんで俺がテッペンじゃねぇんだ！？ (ページ10)

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2.「どうしてそうなるんだよ！？」ページ10

「おーい、こっち来いよA！」

S.Sモーターズからの帰り、俺は場地、一虎、それからマイキーとかいうガキと帰っていた。

そういや、コイツの名前知らねぇな。

『おい、金髪。テメェの名前は？』

「お、おいA・・・」

「お前そんなエラソーな態度とったら殺されんぞ？」

オロオロしだす場地と一虎。キョトンとするマイキー。

「あれ？まだ俺の名前言ってなかったっけ？まあいいや。俺は佐野万次郎。マイキー様って呼べよ！それと、バジ後で殴る」

「はぁ！？なんでだよ！！」

「ホント、バジのバは馬鹿のバだなｗ人を殺人犯みてぇに言うからだろｗ」

「あ゛？うっせぇ一虎ぁ！！」

『はいはい、マイキーって呼ぶなー』

「A！？マイキー様って呼べって！！」

その後もギャイギャイ言いながら場地と一虎は帰っていった。

「ハハハ。本当うるせぇ奴らだよな。」

『まぁ仲良くていいんじゃね？』

アイツラが羨ましい。

俺も前世はあんな感じでギラやヒメノたちと馬鹿騒ぎしてたんだよな・・・

「・・・なあ、A」

『あん？』

「ありがとな、兄貴のこと助けてくれて」

『ンだよ、急に・・・大したことじゃねぇつってんだろ？』

「お前はそうだとしてもさ、俺たちからしたら命の恩人だよ。

だってお前が居なかったらシンイチロー死んでたぜ？」

『！』

「そしたらさ、俺、バジと一虎一生恨んでたかもな。

さっきみたいに馬鹿騒ぎできねぇよ、そんなことになったら。

つまり、お前はシンイチローだけじゃなくて俺たちのことも助けてくれたんだよ。

本当にありがとうな。」

『おう・・・』

照れくさかった。そして思い出した。

確かにそうだ。死んじまったらもう二度と会えねぇ。

デズナラクの野郎が死んだときの虚しさも今も忘れることはねぇ。

そういや、あのときも不意打ちだったんだよな。

「A？」

『あ？』

「急に黙って大丈夫か？」

『別に・・・なんもねぇけど。』

「ふ〜ん。あ、そうだ」

『どうした？』

「明日、俺のダチ紹介してぇからさ、武蔵神社来てよ！」