ちょっと待てって！！なんで俺がテッペンじゃねぇんだ！？ (ページ6)

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4.「前世王様だったんだぜ？ナメんなよ？」ページ6

重たい沈黙が続く中で口を開いたのはそれまで黙って聞いていた真一郎くんだった。

「あの〜表にサツ来ちまったからちょっとセキュリティの誤作動だって言ってくるな？」

「え？真一郎くんそれって・・・」

「とりあえず話は後な！お前ら全員そこ居とけよ！」

真一郎くんはそう言うと慌ただしく店を出ていった。

「・・・いや、セキュリティおかしくならねぇだろ、ガラス割られてんのに。まあﾌﾞﾂﾌﾞﾂ・・・」

リーゼントのやつは何やら独り言を言い始めた。

しばらくして真一郎くんが戻ってきた。

「よし！ちゃんとステイしてたなお前ら？」

俺たちと向き合う形で座った真一郎くん。

「まずはケースケとカズトラっつったっけな？」

そう言うと真一郎くんは険しい顔をした。

「ったく。何やってんだ、お前ら？俺の店だから良かったけど、違う人の店だったらもしかしたら返り討ちで大怪我じゃ済まなかったかもしれねぇぞ！？万次郎のためにやったんだろうけど、盗みはアウトだからな！罰としてお前らは一週間タダ働きしてもらうぞ！」

え？俺と一虎は顔を見合わせた。

「し、真一郎くんでも俺ら・・・」

「なんだよ？罰重すぎるってか？」

「そうじゃなくて！俺アンタのこと殺そうとしてたのにそんな罰軽くていいのか・・・？」

「いや、お前らガキだし？そんなキャンキャン言うことでもねぇだろ？」

「「真一郎くん！！！本当ごめんなさい！！！」」

俺たちは涙流して謝った。

真一郎くんは困ったように笑って頭を撫でてくれた。