ちょっと待てって！！なんで俺がテッペンじゃねぇんだ！？ (ページ20)

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第1章　2の1.「やってやろうじゃねぇか？」ページ20

今日は終業式だ。

クラスの奴らは夏休みだ、とか言ってっけど俺はそれどころじゃねぇ。

昨日のことだった。

急にマイキーから連絡が来た。

参番隊のやつとソイツの彼女が愛美愛主(メビウス)って暴走族にやられたと。

しかも林田のダチらしい。

近いうちに抗争になるだろうな。

しかし、相手は東卍と同じくらいの人数がいる暴走族か。

マイキーから聞いた話だと、今回ちょっかいかけて来やがったのは愛美愛主の下っ端らしい。

つまり、どいつか分かんねぇから愛美愛主の奴ら全員ハッキングする必要がある。

しっかりハッキングの特訓しとくか。

俺はボロを開いて特訓を始めた。

一人ずつちまちまハッキングすんのは効率が悪い。

なんか一斉にハッキングできる方法でも出来たらいいけどな・・・

「フ〜ン。それ、プログラミング？」
『おう。って、誰だテメェ？』

ふと顔を上げると、髪を片方に流した三白眼の奴がパソコンを覗き込んでいた。

「まぁまぁ、そんな警戒すんなって。」

奴はそう言うとぺろりと舌を出した。

「俺は九井一。このクラスに期末の２位がいるってことで見に来たんだけどそれってお前のことだろ？秋津A」

俺らの年でプログラミングをマスターするには相当な努力か、あるいは天才的な頭脳が必要だ。

期末テストの２位が俺だと分かったのは多分、他にプログラミングをやってるやつが居ねぇからだろ。

『あ？からかいにきたってわけか？』
「ちげーよ。どんな奴がライバルになんのかって見に来ただけ。にしても、まさか不良が相手なんてな」
『ハッ。どの口が。俺こそどんなガリ勉がいんのかと思ったワ』

そっから俺らはしばらく睨み合っていた。

「・・・お前がやってることを見るからに今回の結果はまぐれじゃねぇようだな。」
『たりめーだ』
「おもしれぇ奴見つけたし俺は帰る。二学期から落ちんじゃねーぞ、秋津？」
『テメェこそ、抜かされねぇように頑張るこったな？』

どのみち、次は俺がテッペンとってやんよ！！

さて、気合も入り直したとこだしもうひと頑張りすっか。