なんでですか国見くん。17 ページ17
及川「Aちゃん!危ない!!」
朝の体育館に、及川さんの悲鳴のような絶叫が響き渡った
え、?と振り返るも遅く、私の背中にボールがヒットし、あまりの痛さに私は蹲った
やっべ。一昨日の出来事が楽しすぎて未だ気が緩んでたわ…
みっともないな…なんて思っていると
花巻「七瀬、大丈夫か?!!マジでごめん!周りみてなくて…」
どうやら、スパイクを打ったのは花巻さんらしく、何度も頭を下げてくる
あ、でもかなり痛いや。声出ねぇ←
『だい、じょぶっです、!』
やっとの思いで絞り出した声は掠れていて、顔を上げることも出来なかった
そんな私の様子を見た花巻さんは、私を抱き上げる
え?という声は声にならず、ただただされるがままに私は保健室へと運ばれた
『花巻さん、私大丈夫ですよ??!』
保健室に入ると、声も体も戻って、もう元気100倍ア〇パ〇マ〇だった私は、何度も謝ってくる花巻さんに向かってめっちゃ首を振った
「でも…」と続ける花巻さんの背中を引っ叩いて私は笑った
『もー、そんな気弱な花巻さんはらしくないですよ!私は大丈夫なので、一緒に戻りましょ!』
そう言って私は花巻さんの腕を引き、体育館へと戻って行った
体育館に戻ると、及川さんや岩泉さん。松川さんに金田一くんなど、色んな人が心配してくれて、愛されてるなぁ、私。なんて自惚れていました←
んんん、国見くんは相変わらず無言
きゃ、かなしい
って本来ならなるハズだったんですけど
なんと、戻って一番最初に声をかけてくれたの、国見くんでしたからね??!
普段通り素っ気なかったけど
「大丈夫?」って!あの!国見くんが!!
私は嬉しくて満面の笑みを浮かべていたら、「ちょ、それはズルい」と顔を背けられてしまった
そんな反応の国見くんを少し不思議に思っていたら、ほんの一瞬…国見くんが笑っていた
きゅん
え、
きゅん
え、
きゅん
え、←
待って可愛い
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作者名:ゆーあ(’-’*)♪ x他3人 | 作成日時:2020年11月22日 21時