Ms.エメラルドは全てを憎む2 (ページ6)

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お客様3-2 ページ6

「ナミよ、貴女本物のMS.エメラルド？」
「サンジです、MS.エメラルドとは知らず！このマリモが、ご無礼を！」
『無礼だなんて、大変楽しい時間でしたわ。この方が船長さん？』
ナミ「私達は海賊だけど、この方向音痴だけは船長にしたくないわね」
『あらそうなんですのね
船長はどんな方？』

ナミ「何時も動き回って落ち着かない奴よ…まったく、どこ行ったんだか」
『……もうすぐ来ると思いますわ』

ドゴォォォンという破壊音が響く。そこ、テーブル席なのに…本当に止めてほしい
しかし、何処か…というよりすごく似ている。手紙でしかやり取りしなかった、ここ最近は手紙さえもしてない弟に

気のせいか？

下を向いていた男がゆっくりと顔を上げる

「おー！お前らこんなとこにいたのか！あんま動くなよー！」
「「「お前だぁ！！」」」
ナイスツッコミ、はぁ流石は…我が弟。おっちょこちょいだ

ルフィ「え、＿＿＿＿＿＿＿＿姉ちゃん！？何でここにいんだよ！」

『言うのはやすぎ！！！！！！』
ルフィ「その服似合わねえな！」
『よしルフィ、久しぶりに姉弟水入らずで喧嘩しようか』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

MS.エメラルド、それは世界で知らぬ者はいない、美しい女。それは、剣一筋の俺でも聞いたことのある名前だった。驚くことにそれはルフィも知っていた

ルフィ「姉ちゃんだ！俺のな！」
『姉ちゃんだって言ってる場合か！弁償しろ壁を！』
ゴッと音が響く
ルフィ「イテェ！ごめんって！」

さっきまで優雅に俺に酌をしていた女は、性格が豹変したかのようにルフィを殴る。アイツゴム人間なのに聞いてるのか。

『テメェコラ何うちの店壊してくれてんだよ。お？』
ルフィ「ごべんだざい」
『もちもちほっぺがコノヤロー！』

いや本当に二重人格か？さっき会って二十分も経ってないが人間不信になりそうだ

ルフィ「何で姉ちゃんがここにいるんだよ」
『酒屋やって世界巡ってるって書いてたでしょ』
ルフィ「そうだっけか！？」

『お仲間はこの3人だけ？』
ルフィ「いや！船にもう一人いるぞ！」
『……このお酒と、食料、あとちょっと待ってて』

カウンターの奥の部屋に入り、1分ほどで戻ってくるとその手にはデカい袋を持っていた。溢れるほどの金が入っている
『これ、持ってきなさい

ナミ「こ、これ…こんな大金！貰っていいの！？」
『ルフィに振り回されてるだろ？持ってけ、武器でも買って新しい島に行きな。金なら有り余るほどだ』