言葉が足りない元宿儺の兄は現在悠仁の兄である【呪術廻戦】

三章　まだ届かない記憶 ページ9

痛い。なんだこれ。宿儺とか言う奴を抱き抱えてる大きい男。女物の着物を着ているが、シルエットは男のそれだ
ボーッとしてしまう

『ごめんな…』

今、なんて言ったんだろう？

宿儺「兄様…遊ぶのは、もうおやめ下さい…いつもなら、1日もかからずに…！お願いです…」

何のことだろう？遊びってなんだろう？

宿儺「兄様…兄様…思い出す時を…ずっと、ずぅっと…待っていますから…！もう、時間がないです…夢から覚めてしまう前に…お暇致します…」

『…すく、な…』

パッと何事も無かったかのように、そこには最初から何も無かったように、宿儺は消え去った

如何しても、如何しても、宿儺の、あの、今にも泣いてしまいそうな顔が頭に浮かぶ

そんなことを考えていたその時、大きい揺れ。如何してか、腕を触られている気がする
周りがチカチカと点滅している

『うっ…』

完全に暗くなった時、立っている感覚は無くなっていた。その代わりに、背中に何か硬いものががある
腕が掴まれている感覚もある

横になっているのだろうか？
すぐに起きなければ

『んぅしょっと…』

さっきまで…なんか夢みてたんだけどなぁ…どんなだっけ

悠仁「うぉっ！起きたっ！」



一節 ずっと待っています。
　 〜完〜

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