Destiny (ページ4)

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少年D ページ4

それぞれがご飯を食べ終わって落ち着いてきた頃。

雄也「皆、今日は何したい？」

ヤンチャな笑顔で雄也が尋ねると

裕翔「服、買いに行きたい！」

侑李「勉強教えてほしい。」

涼介「ゲームしたい！」

慧「いっぱい寝たい…」

大貴「……何もしたくない。」

それぞれが好きなことをほぼ同時に喋ったが、そんなことにも慣れた俺たちは「はいはい」と笑ってそれぞれがしたいことをさせるためにまず朝の診察をする。

宏太は侑李を。

光は裕翔を。

雄也は慧。

涼介と大貴は俺が。

ん………

ゲームしたいと何もしたくないって言ったな。

『涼介〜診察するよ。』

涼介「はーい。」

俺が呼ぶとタタタッと小走りですぐ側まできた涼介。
可愛いな。
うん、可愛いよ？
可愛いけど…

『走っちゃ駄目って言ってるでしょ、涼介。』

涼介「…あ、そうだった。」

「えへへ」と全く反省してなさそうな涼介を座らせる。

『服捲って？』

素直に言うことを聞いた涼介の胸の音を聞く。

『……涼介、ちょっと変な音してるから今日は大人しくしような？』

微かに聞こえる程度の喘鳴ではあるけど、油断したら大変なので釘を刺しておく。

…が、あんまり聞いてないであろう涼介のことはちゃんと見ておかないとな。

こいつ、さてはゲーム出来るかどうかが気になってるな。

涼介「ねぇA、ゲームしちゃダメ？」

ほら、やっぱり。

『駄目じゃないけど、騒いだりあんまり長時間やらない事。それ守ればやってもいいから。』

そう言ってやればニカッと笑顔になって「やった〜」と喜び始めた。

そんな涼介を見てから大貴に目を向ける。

『大貴、今日気分はどう？』

大貴「…ん。」

今日もあんまり気分が乗らないみたいだね。
今日で4日目かな…。

『疲れたりしてない？』

大貴「ん…」

あんまり深く聞き過ぎるのもストレスの元だからある程度聞いたら大貴の診察は終了。

大貴は一旦部屋に戻すためにその身体には少し大きめな車椅子を押す。

なーんか大貴の気分転換になることないかなぁ。

一気に大人数で遊ぶのも負担になりそうだしな〜。

まだこの施設に来て半年しか経ってない大貴は未だ俺たちに心を開いてない。

早めにリラックス出来る環境になれば大貴の症状も改善出来るけど、まぁあんまり焦らずゆっくりやっていこう。

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年末年始忙しいので更新遅くなるかもしれませんが引き続きお楽しみ頂ければと思います！