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日常 ページ3

yourside



いつも朝は5時に起きて全員分の朝食の準備を始める。
全部で9人分。

まぁかなり大変だけど、最近は大分手際が良くなった気がする。


5時45分くらいには光が起きて手伝ってくれる。
光は今でもそんなに身体が強くないからいいって最初の頃は言ってたけどいつから言わなくなったんだっけ?


6時20分に雄也と宏太が起きてきて、リビングとダイニングの掃除をする。
掃除も大事。
アレルギー反応で喘息の発作が起きることもよくあるし。

まぁ掃除をし過ぎても免疫が無くなりすぎるから良くないけど…。
ほどほどにね。


7時くらいになると涼介と裕翔が起きて来るから検温をさせてソファでゆっくりさせる。
いきなり動くと身体がついていかないから。

その30分後には慧と侑李が起きて涼介達に合流。
で、更にその15分後に大貴を起こしに部屋へ向かう。

寝起きの悪い大貴を苦戦しながらも起こせさえすれば俺の勝ち。


ここからようやく一日が始まる。








今日は皆熱っていう熱はないけど、慧が微熱。
で、涼介はちょっと怪しい咳してる。

本人は多分何も気にしてなくて、ていうか最早咳してることに気づいてるかも分からないけど。
朝食を美味そうに頬張っている。

あぁ。

こういう所を見るとやっぱりまだ子供なんだなって。

なんで、こうも素直で可愛らしい子供たちがこんな施設で赤の他人と暮らしてるんだって…何度も思う。


俺たちの世代から世の中は大して変わってないだろうなとかあーだこーだ考えながら俺もご飯を食べる。



『慧、食欲ないの?』



慧「ん〜ん。」


箸を止めてボーッとテレビを見てたから声を掛けると首を横に振られた。
でも我慢する癖あるし、微熱もあったから気をつけとこ。


侑李「僕、今日食器洗い手伝う。」


ニコッと可愛らしい笑顔を向けた侑李に思わず顔が緩むのが分かる。


光「お、侑李ありがとな〜」


主に食器洗いの担当になってる光が優しく返事をする。

侑李は俺たち職員によく懐いてて、寂しがり屋でよく家事を手伝ってくれる。
この施設の中では身体は強い方だからなのか色々率先して動いてくれる末っ子。

まだ中学3年生なのにしっかりしてる。
学校には通えてないけど、いつか通わせてあげたいなぁ。


____

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作者名:レオ | 作成日時:2022年11月27日 18時

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