だだっ子フジくん ページ13
フ「もうやだぁ〜〜!」
『あ』
唐突に響いたもはや半泣きの声。
言わずもがな全員がその主の方に顔を向けた。
フ「やだやだぁ…！何でアラはキヨとかばっかり構うのぉ!?俺にも構ってよお…！」
^「…」
キ「あらら…」
本日のターゲット・アラはいつにも増して眉間にシワを寄せた。
それもそのはず、彼は現在イライラが頂点に達していた。
理由は誰にも分からない。
^「何かまちょ？」
キ「アラ落ち着け」
^「うわこの歳でかまちょなの」
キ「聞いて？」
フ「ほら!!またキヨとばっかり!!」
こ「お前も落ち着け」
何故か定期的に訪れるフジのやだやだ期。
これのターゲットはほぼアラだった。
いつものアラなら彼にしては優しく接するが、今日は運が悪かった。
なにせアラもイライラ期なのだ。
フ「俺とも喋ってよぉ…！」
^「今喋ってんじゃん」
フ「もっと俺に触れてよ…！」
^「しつけぇな…」
キ「落ち着け」
フ「大体いっつも俺に冷たいじゃん！」
^「すいませんね愛想無くて」
その時、フジがうずくまってしまった。
アラが気付いた時にはもう遅かった。
フ「うぅ……なんでそんなに冷たいのぉ…
アラは俺のこと嫌いなのぉ…？」
^「…！」
ついに泣きだしてしまったフジ。
アラもギョッとしてついつい言いすぎてしまったと後悔した。
^「…めん」
フ「ふぇ…？」
^「……ごめん……言いすぎた」
キ「アラが謝ってる…！？」
ヒ「ちょっと黙って」
キ「ねぇ！！撮ってる!?誰か!!」
こ「ねぇホントに黙って」
フジはすんすんと鼻をすすりながらアラの脚に縋りつくと、
フ「俺のこと…きらいぃ…？」
と尋ねる。
^「………………………別に」
本当に悪いと思ったのか、彼はフジを突っぱねることなく正直に答えた。
キ「アラがデレてる!!ねぇ!!」
こ「キヨくん黙るって知ってる？」
その最中、フジはアラに嫌われていない安心によりまた涙をこぼし始めた。
フ「うぅ…ごめんねぇ…また俺変になっちゃって…」
^「…俺もイライラしてた…ごめん」
フ「うぅ…アラ…」
そんな、最俺の日常の一コマ
俺たち、どんなことが起きてもリアクションしません！→←とある限界オタクさんのツイート
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柳(プロフ) - はじめまして！とてもこの作品好きです！頑張ってください (2021年9月15日 16時) (
レス) id: b155e22954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水瓶 | 作成日時：2021年4月5日 17時
