頼ること【Ren.M】

36話 ページ36

亮平side

めめの体温計は39.0℃を示していた。

吐いちゃったのもあると思うけど高いな…。

ーコンコン

先 失礼します。解熱剤も追加しますね。

先生が点滴を片手に入ってきた。

解熱剤と一緒に点滴パックがもうひとつぶら下がる。

亮 あの…。退院はまだ難しそうですか…？

先 そうですね…。早く退院させてあげたいのですが今の免疫力ではおそらく目黒さんは合併症を起こしかねません。熱が下がってからも数日は病院にいていただきたいと思ってます。

亮 そうですか…。

大 あの！栄養士さんたちに申し訳ないんですが、目黒のご飯、1部だけ家から持ってきてもいいでしょうか？

先 といいますと？

大 きっと目黒、寂しいんだと思って。俺らはみんなのとこにすぐ帰れるけど目黒は面会時間以外はここじゃないですか？だから安心させてあげたくて…。

佐久間がそう言うと先生は少し考えて…。

先 特別ですよ？

そう言ってちょっとイタズラっ子っぽい顔をした。

ありがとうございます！と2人で頭を下げ、ぐっすりなめめを起こさないように家に帰った。

家にはちょうど舘さんだけがいてて、帰ってすぐに病院のことを伝えると…。

涼 任せて。とりあえず明日はパンみたいだから雑炊がいいかな…。俺が仕事の時は康二に任せるとして…。

と、1人でブツブツ言いながら嬉しそうにしてた。

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