頼ること【Ren.M】

2話 ページ2

翔太side

会議室に入り、椅子に座る。

先生は一命を取り留めたといったもののずっと深刻な顔をしていた。

照 目黒の容態は…？

先 一命は取り留めました。しかしこのまま目を覚まさない可能性があります。

辰 目を覚まさない…？

先 はい。目黒さんの頭の打ちどころが悪く損傷が激しかったです。できる処置はすべて施しました。あとは目黒さんの生命力にかけるしかありません。目を覚ましても何かしらの障害が残ることは覚悟しておいて下さい。

翔 …んだよ、それ…。

涼 翔太…？

翔 なんだよそれ！お前医者だろ！？

涼 翔太！やめろ！

咄嗟に掴みかかりそうになった俺を舘さんが止めてくれた。

涼 すみません…。

先 いえ…。こちらも申し訳ございません。目黒さんの病室にご案内します。

先生がそう言って病室まで案内してくれた。

病室には入れなかったけど窓ガラス越しで。

目黒は管に繋がれて、頭は包帯でグルグル。

右足はつり上げられていた。

翔 目黒…。

昨日まで一緒にいたのに…。

9人で仕事してたのに…。

辰 ラウ…？

ラ あ、ごめんなさい…。

辰 ちょっと別のとこ行こっか。照…。

真っ青な顔をして座り込んだラウを照が抱えながら病室を離れた。

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