ポートマフィアの女医にされた女【文豪ストレイドッグス】

30 ページ30

医者になりたくてわざわざ組織を裏切ったのに




抗争で人が倒れていく事にスリルを感じてしまった








私は









一般人のフリをしていただけの
　







立派なマフィア側の人間だった







『また、前みたいに…』









太「また前みたいに人を殺してしまうかもしれない、かな？」












『…なんでいるんですか












私は今休暇中で買い物中です！！！』







モヤモヤした気を晴らすため休暇をもらい買い物に出ていた私



なんでこんな時にまで太宰さんなんだ







太「まぁまぁ細かいことはいいじゃない！！









君は人殺しが一度でも染みついた人間なのだし、

殺しを止めるは至難だろう？



君はマフィアなんだし…




また殺しちゃえば楽なんじゃ無いかい？笑」




私の悩みにダイレクトに意見してくる太宰さん




しかし引き摺り込んだきっかけはコイツだ





どのツラ下げて殺してしまえなんて言っているのだろうか






ニヤニヤ面だった














太「嗚呼！君もこちら側に深く落ちて仕舞えばいいのだよ


這い上がれないくらい！」





他人事だと思って陽気に話す太宰治











『…何故ですか？』









太「…そしたら君は、此処から去っていかないだろう？」







何故関係ない太宰さんがそんなに突っかかってくるのだろう



一個人の構成員の行く末など興味もないだろう




『私を去らせたくないのですか？』







太「そりゃぁ君を手元に置いて見ておきたいもの」







そりゃそうか


せっかく捕まえた医者が去ったらまた一から

探さなければならない










『…もう、本当に逃げられないんですね笑』





太「今更かい？遅いよ気づくのが！




少なくとも、私の手元からは逃さないよ」








『んー、太宰さんから逃げられない理由は？、』






太「君が私のお気に入りだから♡」






『…はぁ、悩んでても馬鹿馬鹿しくなってきました


殺す殺さないに関係なく太宰さんからは逃げられないんですね』










太「嗚呼そうとも！だから安心してこちらに堕ちておいで」




『…えぇ』



















紅「闇に咲く花は所詮



闇にしか憩えぬ、とは良く言ったものじゃのぅ」




太「もー姐さんが引き摺り込んでおやりなんて仰るから〜」





紅「言われなくてもやっておったくせに、
まぁ可愛いAが去らないのなら良しとするかのう」

31→←29

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す