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プロローグ ページ1

no.side

ある春の終わりの良く晴れた日。
崖の縁に腰掛けて虚空を見つめる少年のような格好の子供がいた。

その崖はとても高く、落ちたらひとたまりも無いだろう。

『ここから落ちたら楽に死ねるかな。』

下を見ると、遠目に賑やかな街が見えた。
その街を何を思うでも無くぼーっと眺める。

何となく歌を歌う。
幸せとは、楽しいとは何だろう、なんて思いながら。

歌い終わると同時に足を踏み出す。

重力に従って体が落ちるのを感じながら子供は目を瞑った。

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作者名：みずいろ。 | 作成日時：2020年2月22日 4時

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