弱むし泣きむし意気地なし【鬼滅の刃】

壱話 ページ3

白銀Aside

「カァ！カァ！白銀！緊急柱合会議ダ！今スグ向カエ！」

私の鎹鴉が伝令を伝えに来た

柱合会議は半年に一度しかないのだが、時々緊急柱合会議が開かれることがある

できるならば行きたくないのだが、お慕いしている御館様の話なので渋々支度をする

行きたくない理由は至極簡単

私が行くと雰囲気が重くなるからだ

私は新しく来た姫川 愛という姫柱に嵌められ、柱から嫌われている

そのせいで何事においてもやる気が出ない

涙が出やすいので、感極まって涙が流れることがある

それが面倒くさい

私は隠れの人に負ぶられ、産屋敷まで行った

そこでは私が最後のようで、私が庭に入ると、姫柱がキャッと小さく悲鳴を上げた

そして彼女を守るようにして姫柱を囲む他の柱

胡蝶「あら？まだ生きていたんですか？しぶといですねえ」

生きていてすいません

宇髄「テメエのやってることは地味で最低だ、、、今すぐ鬼殺隊をやめちまえ」

鬼殺隊にいてすいません

時透「君、誰？急に泣くとか気味が悪いんだけど」

泣きむしですいません

不死川「早くここから出ていきやがれぇ、クソ野郎」

クソ野郎ですいません

甘露寺「あなたには全然キュンキュンしないわ！この人でなし！」

人でなしですいません

伊黒「なぜおまえが鬼殺隊になれたのか不思議でならん鬼一匹倒せず他隊士の手柄を奪い昇格してきた癖に意味が分からない弱いものは去るべきだ」

弱むしですいません

悲鳴嶼「嗚呼、、、何故仏はこのような物をお産みになったのだろう、、、南無阿弥陀仏、、、」

産まれてきてすいません

冨岡「(お前は酷いことをしてきた、その人柄が出ているから)目障りだ」

目障りですいません

煉獄「うむ！気力もなく気配が邪魔である！」

意気地なしですいません

姫川「み、皆さん！やめてあげてください！確かに悪口を言われたり、暴力を振るわれましたが、

私は白銀さんと仲良くなりたいんです！傷つけないであげてください！」

胡蝶「姫川さん、、、なんて優しいのでしょうか、、、でも、あの人は危険ですよ

接触を避けてください」

蟲柱が姫柱を庇うように抱きしめる

ああ、なんて面倒くさい

不死川「チッ、、、姫川が言うなら仕方ねえなあ」

不死川はくるりと向きを変えて舌打ちをした

その場の空気が重い

そんな時に、障子が開いた

「御館様の御成りです」

私たち全員、一斉に膝をついた

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