無能のフリ？しねーよバーカ！ (ページ11)

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８話　決断ページ11

Aside

私は総統室の前に立っていた

幹部に任命された時と、緊急会議の時にしか入らない

『グルッペン』

グルッペン「、、、なんだ」

『入っていいか』

グルッペン「要件しだいだ」
『お前たちにとって朗報かもしれない』

グルッペン「、、、入れ」

扉を開けて中に入ると、案の定不機嫌そうな顔と、驚きの顔をしていた

グルッペン「それで？」

『ああ、、、私は幹部を辞めようと思う』

グルッペン「ほぉ？なぜだ？」

『私は無能扱いされている

私がこの国にはいったのは自分の能力を活かせるかもしれないと思ったからだ

しかし戦闘にも訓練にも参加させてもらえない

私はここにいる意味はない。だから辞める』

グルッペンは少し悩んでいるようであった

私が国の情報を吐くのではとでも思っているのだろう

『私は重大な情報なんざ与えられていない。それに仲間だと思っていないんだろ？いいな？』

グルッペン「お前は信用に置けない。絶対に言わないと約束なんざ出来るか？」

グルッペンの目が揺らめいた

『今更だろう。もうこの国とは関わりたくないしな。ただ、もし戦争することがあるならば、、、

その時はどうだろうな』

グルッペンの目を見つめ返して、暫く沈黙が流れた

やがてはぁっ、とため息を吐き、一枚の書類を私に寄越した

グルッペン「認めよう。辞任書だ」

『ありがとう』

私はペンを借りてサラサラと自分の名前を書いた

『今すぐでもいいか。辞任のことなら明日伝えればいいだろう』

グルッペン「構わない。だが１つ聞かせてくれ、、、

お前は何処に行くつもりだ」

私はニヤッと笑って言った

『青鬼王国』